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政府、国会審議無視‘カナダ牛肉輸入’強行

登録:2011-12-29 09:54
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/512325.html

原文入力:2011/12/28 22:42(1109字)
チョン・ウンジュ記者

今年も狂牛病発生…“現時点不適切”反対に耳塞ぎ

 政府が国会の審議結果を無視して狂牛病が発生したカナダからの牛肉輸入再開をゴリ押ししている。 国会審議には法的拘束力がないというのが政府の論理だが、法制処が関連法律検討過程で‘政府が国会審議に拘束される’ということを明確にした経緯があり政府自らが法体系を揺さぶっているという指摘が出ている。

 国会農林水産食品委員会は去る27日に全体会議を開き「現時点でカナダ産牛肉輸入は適切でなく委員の多数が反対している」という総合意見を盛り込んだカナダ産牛肉輸入衛生条件審議結果報告書を採択した。 農食品委は、カナダで去る2月に狂牛病が発生し韓-ヨーロッパ連合(EU),韓-米自由貿易協定(FTA)と口蹄疫などで畜産農家の経営が苦しい点を考慮して表決なしで反対意見を多数と明示し審議報告書を本会議へ渡した。 国会はまもなく本議会を開き表決する予定だ。

 しかし政府は国会本会議でカナダ産牛肉輸入衛生条件案に反対する審議結果が採択されても、牛肉輸入を再開する方針だ。 農林水産食品部関係者は28日「輸入衛生条件は行政立法の類型である告示であるとし、行政府の固有権限であるから国会審議結果が拘束力を持たない」と話した。 イ・シヒョン外交通商部通商交渉調整官も「(すべての手続きが終わって)来年初めにはカナダ産牛肉も従来どおり輸入される展望」と明らかにした。 国会の審議結果と無関係にカナダと合意した通り来年初めから輸入を強行する意向だ。

 これは法制処が2008年に出した家畜伝染病予防法改正案に対する検討意見に真っ向から反する。 当時ろうそくデモの余波で狂牛病発病国の輸入衛生条件を国会が審議するよう義務化した法案が立法予告されるや法制処は「国会‘審議’は国会の審査、議決と同じ意味と見ることができる」として「政府に対する国会の統制装置であり、政府はそれに拘束される」という立場を明らかにした。 カナダ産牛肉輸入のために政府が公式的な担当責任解釈まで無視しているわけだ。

 政府は2003年5月カナダで狂牛病が発生するとカナダ産牛肉輸入を全面中断し、去る6月に30ヶ月未満の骨付き牛肉の輸入を許容するものの特定危険物質(SRM),内臓などは輸入しないことで合意した。

チョン・ウンジュ記者 ejung@hani.co.kr

原文: 訳J.S