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“原子力発電所撤回・総選挙審判” 住民反発 拡散

登録:2011-12-27 07:49

原文入力:2011/12/26 21:12(1424字)
ク・テソン記者

三陟(サムチョク)・盈德(ヨンドク)など集会相次ぐ
“世論収斂せずに誘致決定”蔚山市(ウルサンシ)育成計画も論難

←ソウルでも“原発新規選定撤回”‘核のない社会のための共同行動’所属会員たちが26日午前、ソウル、鍾路区(チョンノグ)世宗(セジョン)文化会館階段で‘三陟・盈德新規原発候補地選定撤回’を要求する記者会見を行っている。 新規原発選定反対宣言に韓国と日本の環境・反核運動家1564人が参加した。 リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr

政府が原子力発電所の追加建設候補地に選定した江原道(カンウォンド)、三陟と慶北(キョンブク)、盈德地域で住民たちと市民社会団体が集会や記者会見を行って原発候補地選定撤回を要求するなど反発が本格化している。

三陟原発誘致白紙化闘争委員会と江原地域市民社会団体連帯会議などは26日午後、三陟市内の三陟郵便局前で共同記者会見を行い、「原子力発電所新規敷地として三陟市、近徳面(クンドンミョン)を選定した決定を撤回せよ」と政府と韓国水力原子力に要求した。 これら団体は「李明博政府と韓国水力原子力の新規原子力発電所敷地選定を強力に糾弾する」として「住民の目と耳を塞ぎながら原子力発電所誘致の先頭に立ったキム・テス三陟市長および三陟市議員は辞退しなければならない」と主張した。 この団体代表は「総選挙期間に原子力発電所に反対する候補を支持して当選させる」としつつ「来年6月には三陟市長住民召還投票をすることを目標に、住民召還請求運動を行う」と話した。

慶北、盈徳郡(ヨンドクグン)住民たちと大邱(テグ)・慶北・釜山地域の反核団体会員など80人余りもこの日午前、慶北、盈徳郡庁前で原子力発電所候補地選定取り消しを要求する集会を開いた。 彼らは「住民世論をきちんとまとめることもせずに勝手に原子力発電所を誘致したキム・ビョンモク盈徳郡守は辞退せよ」として「来年4月の総選挙で霊徳を地方区とするハンナラ党カン・ソンホ議員を審判する」と声を高めた。 パク・ヘリョン盈德原発反対闘争委員会執行委員長は「新年初めから盈徳郡庁前で1人示威を行う」と話した。

これと共に蔚山市が最近‘原子力クラスターを誘致して原発産業を集中育成する’という計画を明らかにし、地域環境団体がこれを糾弾し反発した。 蔚山環境運動連合はこの日声明を出して「蔚山の大部分が古里(コリ)・新古里(シンゴリ)原子力発電所事故の直接影響圏である半径30km中に含まれるのに、使用済核燃料再処理施設と高速増殖炉までできれば、市民はそれこそ世界最大核事故の危険の中で生きていくことになるだろう」としながら「蔚山市の計画は市民の暮らしと未来ではなく国内原子力界と土建勢力、地方政治科家の利益のために推進する事業」と批判した。 この団体は「今、世界は原子力の危険性とますます低下する経済性のために脱原発の道に進んでいる」として「世界の流れに逆らう時代逆行的な原発産業育成計画を直ちに撤回せよ」と要求した。

三陟、盈徳、蔚山/パク・スヒョク、ク・テソン、シン・ドンミョン記者 psh@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/511982.html 訳J.S