原文入力:2009-03-10午後03:20:53
廃業食堂 厨房機器 山盛りだが購買 ‘バッタリ’
“外国為替危機の時は創業も多かったんだが ”商人ため息
ソン・ギョンファ記者
←春を迎えて開業のお客が集まらるはずのソウル,黄鶴洞の厨房機器店通りが景気低迷で訪れるお客さんがまばらで閑散としている。9日午後、中古物品が山と積まれたまま、開業しようと訪れるお客の姿も見えないままひんやりとした姿を見せている。 キム・ジョンス記者jongsoo@hani.co.kr
「廃業相談電話はたくさん入ってくるけど、物は出て行きませんね。」9日午前、中古台所機器専門売買店が集まっているソウル,中区,黄鶴洞通り、店の前に積まれている中古厨房機器の間に座っていたD総合厨房社長イ・チャンベ(44)氏は「今頃が創業シーズンなのに、まったく買いの流れがない」と話した。去る年末から廃業処理件数が普段より30%ほど増え中古厨房機器が各店に山のように積まれている。イ氏は「景気が難しくてそうなのか、この頃は小さい食堂ばかりでなくゴルフ場の食堂のような大きいところでも廃業相談が多い」と話した。
日当を受け取って廃業店の物品を受け入れる運送業者チョ・インギュ(57)氏は「何日か前ソウル,大学路のあるカフェから椅子とテーブル30ヶを40万ウォンで渡されてきたけど、店がとても良くなくて整理すると言ってたよ」として「3月は物が出て行く季節なのに、この頃は相変らず廃業が多い」と話した。同じ仕事をするチョ・ドンファ(63)氏は「午前中にあるデパート食堂街で粉食店厨房設備を撤去してきた」として「70代のおじいさんが社長だったけど、‘店を開いて2千万ウォンを捨てて最初からたたむ’と話していたよ」と伝えた。M商会社長ナムグン・ジョンゴン(71)氏は「以前は仕事が集中する時は日に2~3件したとすれば、この頃は5~6件入ってきたりもする」と話した。
だが買いに来るお客の足はきわめて稀だ。什器店の主人たちはきょろきょろと見回す道行く人が過ぎ去る度に飛んでいって「何が必要なのか」として目を合わせて‘客引き’をするのが日常になった。この日、中古乾燥器を買いに来たキム・某(45)氏はある店に立ち寄って「これはいくらですか? 一つ10万ウォン?」といいながら価格を駆け引きしたが「とても高い」として他へ向かった。中古市場主人たちは「物を買いに来るお客さんが減って月の売上が20%ほど減った」と口をそろえた。チョン・インテク(53)氏は「外国為替危機の時は廃業する店も多かったが、それだけ新しく始める人も多くて気が気でなかった」として「ところがこの頃は新しく食堂をする人が殆どいない」と伝えた。
このために‘かきいれ時’に備えている店主人たちの手つきも気が抜けている。中古流し台についた錆をスチールタワシでこまめに取ったキム・某(65)氏は「春のお客さんに会う準備をするのにまったく調子がのらない」として「普通ならお客さんがしばらく混雑する時期なのに、小売りさえまばらだ」と話した。M総合厨房を運営するキム・某(58)氏は「廃業した食堂から流し台を5万ウォン払って買ってきたが何ヵ月経っても出て行かない」とこぼした。
ここを訪れる人は‘いくら不況でも、それでも食べる商売しかない’と考える人が多い。保証金1500万ウォンに家賃90万ウォンを投資して16坪のうどん屋を準備しているというチョン・某(49)氏は「景気がとても難しくて、心配になるが私さえ熱心に努力すればうまくいくと信じて一度ぶつかってみるつもり」と話した。 スン・ギョンファ,イ・スンジュン記者freehwa@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/343262.html 訳J.S