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‘朝鮮日報’ 裁判外圧批判は破壊工作 ‘色狩り’

登録:2009-03-10 09:28

原文入力:2009-03-10午前07:51:56
‘ロウソクのあかり裁判’介入波紋
社説で “一部言論・判事,人民裁判式集団袋叩き”
背後論も ‘俎上’…説得力なく左右総批判

キム・ドンフン記者キム・ナムイル記者

シン・ヨンチョル最高裁判事のロウソクのあかり裁判介入を巡る論難を‘一部判事と言論らの司法府破壊工作’と規定した<朝鮮日報>報道に対して批判が相次いでいる。
批判の核心は法院長が裁判官と裁判の独立性を傷つけたという疑惑を買っている重要な事件であるのに、朝鮮が事件の本質とかけ離れた左右理念対決に追いやって焦点を曇らせようとしているということだ。

チン・ジュングォン中央大兼任教授は8日、進歩新党掲示板にあげた文で「(新最高裁判事が判決ではなく)判事らにメールを送り電話をかけまくり、それでも足りなくて呼び集めて訓戒をした行為は、判事たちが良心に従って判決することを妨げることにその目的があった」として、誰が見てもこの行為は「権力の要求に従って判決するように勧めること」だったとした。彼は続けて「司法府ですら問題の深刻性を自認し自らの真相調査に入って」行ったにも関わらず「朝鮮ではこの問題を政治的,理念的懸案に」追いやっていると批判した。更に続けて朝鮮が「大雑把に相対主義的観点で事態をごまかそうとする姿勢」と診断した。

保守見解の学者であるイ・サンドン中央大法大教授も9日自身のホームページにあげた‘不信の沼に落ちた司法府’で朝鮮報道を批判した。 彼は「今回の事態を保守と進歩,右派と左派に分けて見る視角もあるようだ」としながら「しかし果たしてそのような図式がどれくらい説得力があるかは分からない」と診断した。彼は「保守陣営ではイ・ヨンフン大法院長をノ・ムヒョン大統領の‘大釘’程度に理解しているのが事実」として「そのようなイ・ヨンフン大法院長に対して‘左派判事’らが理念的に反旗を翻したという解釈は説得力が弱い」と分析した。

朝鮮は7日付 ‘司法府批判を越えた組織的司法府攻撃に対して’ という題名の社説で「自分の指向に合わないと裁判所内部の問題を外部に組織的に暴露したり一部報道機関と組を編成して裁判所内部人士に対して人民裁判式に集団袋叩きを加えるというのは健全な司法府批判を超えて司法府に向けた破壊工作と言わざるを得ない」と主張した。

←9日大法院,真相調査団(団長キム・ヨンダム法院行政処長)がシン・ヨンチョル最高裁判事を呼び‘ロウソクのあかり裁判介入‘疑惑を調査していると知られた中で、この日午後ソウル,瑞草洞の大法院で市民が出入りしている。 イ・ジョンア記者leej@hani.co.kr

今回の波紋の背後として裁判所内の特定の集いを浮き彫りにした朝鮮報道も俎上に上がった。朝鮮は6日と7日連続して社会・総合面記事を通じて、現職判事らが主導する研究会である‘私たちの法研究会’が今回の事件に関与した可能性を提起した。朝鮮は「一部ではノ・ムヒョン政権当時要職に任命された人々を多数排出した判事出身者の集いである‘私たちの法研究会’が今回の懸案と関連したのではないかという見解もある」として「あるソウル高裁部長判事’の話を引用し「若い左派判事らが裁判所が前政権の時とは変わっているのに組織的に抵抗している」と報道した。

これに対して地方裁判所のある判事は「シン最高裁判事のEメールに触発された司法官僚化に対する問題提起は特定理念に肩入れすることではなく、裁判官一人一人の裁判独立が関わっている重要な問題」として「だからこそ裁判所内部では今回の問題提起に対して価値観や理念を離れて大部分が共感する雰囲気」と話した。彼は「朝鮮の単純な理念区分と組分け式接近は司法府独立に対する健全な議論をむしろ遮ろうとしていると見られる」と指摘した。

民主言論市民連合は6日論評で「独裁政権時期とかにありがちな裁判介入事態が起きたのに、朝鮮日報は真実を公開した判事を追求するという居直りまで見せている」として「司法府が‘政権の脇役’であった時期を夢見ているとしか思えない」と指摘した。 キム・ドンフン,キム・ナムイル記者cano@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/343204.html 訳J.S