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韓国放送、抗日音楽家 鄭律成(チョン・ユルソン)特集 突然 保留

登録:2011-08-15 07:09

原文入力:2011/08/14 22:17(1291字)
ムン・ヒョンスク記者

ハンナラ党推薦理事 "親日も悪いが親北はなお悪い" ブレーキ
韓国放送労組 "外圧" 反発

←抗日音楽家 鄭律成(左から二人目)・。<ハンギョレ>資料写真

<韓国放送>(KBS)が光復節特集で14日夜の放送予定だった抗日音楽家 鄭律成(1914~1976・写真)の生涯を扱ったドキュメンタリーが、理事会与党推薦理事らの異議申し出を受けた後に突然放映が保留された。これに対し韓国放送労組は「1年前から企画されたプログラムを使用側が理事らの指摘を受け入れ突然保留した」として「(理事らの異議申し出は)製作の自律性を侵害する外圧」として反発した。

韓国放送は去る5日、鄭律成ドキュメンタリー<大陸に鳴り響いた抗日闘争魂 音楽家 鄭律成>を<KBSスペシャル>14日放映分として編成したが、10日の理事会懇談会で与党推薦理事が「親日も悪いが親北はなお悪い。社会主義者の生涯まで放送しなければならないのか」として問題視するや放送をわずか三日後に控えた去る11日、編成保留を決めた。<KBSスペシャル>は14日、鄭律成ドキュメンタリーの代わりに1945年8月15日の意味を振りかえる<記憶の再構成 1945.8.15>を放映した。

鄭律成は日帝に対抗し東北アジアの平和を歌った抗日音楽家で、中国のアリランと呼ばれる‘延安ソング’と‘八路軍行進曲’等の歌を作った。1914年 光州で生まれ北韓と中国で活動した彼は、中国では‘3大現代音楽家’に入るほど賞賛を受けている。社会主義系列の独立活動家であるために韓国では長くまともに照明を受けることができなかったが、2005年から故郷の光州で‘鄭律成国際音楽祭’が毎年開催されている。

10日の理事会懇談会である与党推薦理事は、鄭律成ドキュメンタリー編成に対して「人民軍歌を作って6・25時に北韓軍として参戦した人まで公営放送で放送するのは適切でない」として異議を提起した。野党推薦理事が「鄭律成は国家次元でも有功者として指定しようとした経緯がある」と反論したが、一部与党推薦理事が「このドキュメンタリーを放送するなら理事を辞める」として意を曲げないと伝えられた。ペ・ジェソン韓国放送広報室長は「理事会で一部与党推薦理事が鄭律成人物ドキュメンタリーの適切性に対して意見陳述したことは事実」としながら「製作スタッフがこれを参考にして編成保留を決めたと理解する」と話した。

これに対してチェ・ジェフン労組委員長は14日「公営放送は多様な人物を多様な視角で光を当て評価しなければならず、理事会理事といっても製作の自律性を侵害する権限があるわけではない」として、「19日の労使公正放送委会議でより強力に問い詰める」と話した。

ムン・ヒョンスク先任記者 hyunsm@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/media/491704.html 訳J.S