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‘労組無力化’悪名高い‘創造コンサルティング’介入 疑惑

登録:2011-05-25 09:55

原文入力:2011-05-25午前09:24:06(1716字)
会社‘対応要領’文書に登場  創造側 "いくつかの助言をしただけ"

キム・ソヨン記者

←24日午後、警察が投入された柳成企業の経営コンサルティングを受け持っている労務法人‘創造コンサルティング’のソウル、永登浦区、文来洞事務室入り口。キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr

去る23日に公開された現代自動車の部品納品業者 柳成企業の‘争議行為対応要領’(2011年5月11日作成)文書には、労務法人‘創造コンサルティング’と‘慶州バレオ電装’が言及され注目されている。労働現場では「創造コンサルティングが労使関係に介入すれば労組が潰れる」という認識が広まっている。
昨年、民主労総傘下金属労組の核心事業場だった慶州バレオ電装と2006~2007年民主労総保健医療労組事業場の大邱嶺南大医療院も創造コンサルティングが介入し、労組が事実上無力化された。昼間2交代制導入を巡る労使葛藤の末に24日、警察兵力が投入された柳成企業労組も危機を迎えている。

創造コンサルティングの代表はシム・チョンド労務士だ。シム労務士は韓国経営者総協会(経済人総連)で労使対策チーム長などとして13年間勤めた。その後、労務士として活動し金属労組の対話相手である金属使用者協議会(2004年)と病院使用者協議会交渉代表(2005~2006年)を引き受けるなど労使関係専門家に挙げられる。

創造コンサルティングは昨年、現代車納品業者であるバレオ電装使用側の諮問を引き受けた。バレオ電装労使はその間 一部の摩擦はあったが概して円満な労使関係を維持してきた。だが、2009年代表理事が変わり雰囲気が変わった。昨年2月初め、会社が一方的に警備業務を外注用役化したことにより労組は部分怠業を行い、使用側は同月16日に電撃的に職場閉鎖を行い用役警備を配置し労組の出入りを阻んだ。この過程で15人が解雇され、30億ウォンの損害賠償が請求された。‘労組集団行動→会社職場閉鎖および用役警備配置→大量懲戒と損害賠償請求’の過程を経て、労組が事実上無力化されたのだ。当時、執行部を引き受けた労組関係者は「創造コンサルティングが介入し会社側が荒々しく労組を追い詰めた」として「労組が対話を要求し業務復帰を宣言したが労組弾圧は続いた」と話した。結局、バレオ電装にはまた別の労組が作られ金属労組を脱退し、2年連続で賃金交渉権を会社に委任した状態だ。

シム労務士が2006年に諮問契約を結んだ嶺南大医療院でもストライキを経る中で労組が急速に萎縮した。嶺南大医療院労組は一方的な組織改編などに反対し部分ストと座り込みを行い、その過程で労組幹部11人に対する告訴・告発、10人解雇、5億ウォンの損害賠償請求、3億ウォンの組合費仮差押さえがなされた。保健医療労組関係者は「シム労務士が嶺南大医療院と別の大学病院使用側の諮問を引き受け‘ストライキ→団体協約一方解約→懲戒・損害賠償・告訴・告発’作業が進行された」として「嶺南大医療院は900人だった組合員が100人に減った」と話した。

柳成企業でも類似した様相が起きている。労組が去る18日にストライキに入るやいなや、職場閉鎖とともに用役警備が配置された。使用側が作成した‘争議行為対応要領’文書を見れば、民刑事上の責任を問うという計画も明らかにしている。

これに対してシム労務士は「顧客保護のためにどんな会社と諮問契約を結んでいるかは明らかにできない」として「ただし柳成の場合、10日前頃にいくつかの助言をしただけで公式的な諮問契約を結んだわけではない」と話した。彼は事実上‘労組潰し’に出ているのではないかという指摘に対しては「法と原則から外れたケースはなかった」として「労働界がそのように誤解していて残念」と話した。

キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/479511.html 訳J.S