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驪州 小川が‘巨大な排水路’に転落

登録:2010-09-13 10:34

原文入力:2010-09-12午後10:44:57(1979字)
コンクリート堤防 高さ3~4m‘ひやり’…親環境に逆行
上流より下流の幅が狭く、堰で閉じ込められた水は黒く腐り
数十億を投じた公園‘ガラ~ン’… "予算浪費 点検すべき"

パク・ヨンニュル記者、シン・ソヨン記者

←去る8日午後、水害常習地域整備事業が進行中の京畿道、驪州郡、康川面、梨湖里に位置した看梅川に周辺農地の洪水被害を防ぐための堤防が、人の背をはるかに凌ぐ高さに積まれている。 驪州/シン・ソヨン記者 viator@hani.co.kr

4大河川事業連係整備現場行ってみると「当初は美しく田舎の小川だったのに、今では巨大なコンクリート排水路に転落しました。これでは、つつじを愛でてバタ足をした田舎の小川は歌詞の中だけに存在することになるでしょう。」

環境記者クラブ所属記者たちが去る8日、京畿道、驪州邑、南漢江支流の傑隠川と看梅川を訪ねた時、同行したイ・ハンジン驪州環境運動連合執行委員は舌打ちした。最近、数百億ウォンを投じて水害防止工事を終えたこちらは巨大な城壁のような高さ3~5mのコンクリート護岸ブロックで覆われていた。元々、川は上流から下流に行くほど幅が広くなるが、こちらは逆に下流に行くほど底が狭く深い巨大な逆三角形に変わった。キム・ジンホン中央大教授(環境工学)は「京畿道の河川基本計画を見れば、水害常習地改善事業と自然型昭陽川造成事業区間は人工的な施設設置を止め、親環境的な河川工事にしなければならないとされているが、これは逆向した過度な工事」と診断した。

看梅川の最上流には2反歩程の畑を保護するために高さ3mほどの石垣を数十mにわたって積み上げた所もあった。

南漢江に抱かれている驪州郡は最近、政府の水循環型親水都市モデル事業地区に選ばれるなど、政府が4大河川事業と連係して行っている地方河川整備事業の多様な形態をひと目で見ることができる場所だ。

近隣の驪州邑、柯銀里、クッチョル川の上流堤防道路で出会った住民イ・ヨンジョン(65・驪州邑,柯銀里)氏は 「トラクターを走らせ狭い小川の堤防堤防道路を通る時は、横に落ちるんじゃないかと生命の危険さえ感じる」と話した。南漢江支流の昭陽川に流れ込むこの田舎の小川はコンクリート護岸ブロックでできた堤防がますます高くなり、小川に過ぎない最上流の堤防が大人の背丈の倍もある4~5mの高さに達する。

キム教授は「堤防を高く積み、水を無理に河川に閉じ込めるのではなく、河川両岸の農耕地などを買いとり洪水調節場所や貯留池として活用するのが親環境的治水対策」とし「これは環境部など政府指針にも出ているのに、こちらは逆行している」と指摘した。

車を走らせ驪州邑内の昭陽川へ向かった。この川の上流は4大河川のきれいで豊富な水を都心でも感じられるようにするとし、水循環型親水都市モデル事業地区に選定した4ヶ所中一つだ。来年から実施設計などを経て漢江の水をこちらの上流に人工的に引き上げ‘地方型清渓川’を作るというのが政府の構想だ。

こちらにはすでに驪州郡庁が95億ウォンをかけ、川の堤防を掘り返し年末完工の計画で‘自然型河川’造成事業を展開していた。道行く人もあまりいない人口3万人の閑静な小さな村にかける莫大な費用も費用だが、河川に不必要に設置される観察デッキが水の流れを邪魔して水害の危険を高めかねないという指摘が出た。全体的に生態復元を通じた自然型河川というよりは人為的な土木工事を通じた親水公園造成の印象が強かった。水循環型になった時、毎年数十億ウォンに達すると推定される維持費用は地方自治体が耐えなければならない。環境運動側では電気で水を回し人工河川を作るのではなく、近隣のアスファルトを透水層に変えるなど自然復原力を大きくするのが望ましいと主張する。
近隣の北内面、堂隅里の金塘川は15億4000万ウォンを投じて両岸にコンクリートを背負わせテーマ街路と自然学習場を作ったものの訪れる人も殆どなく雑草が生い茂るばかりだった。特に以前に設置した堰で水量は確保していたが閉じ込められた水は腐って黒く変わり、生臭い悪臭がひどかった。この日、見て回った河川は同じ整備対象河川だが、住民たちの反対により田舎の小川の原形を保存した近隣のウォンシム川とは明確な対照を見せた。イ・ハンジン執行委員は「全国各地で進行中の地方河川整備事業が適正で妥当なものか確かめ点検しなければならない」と話した。 驪州/パク・ヨンニュル記者 ylpak@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/439416.html 訳J.S