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[教科部長官候補者 聴聞会] イ・ジュホ、あきれた抗弁

登録:2010-08-24 10:42

原文入力:2010-08-23午後08:52:55(1666字)
2006年キム・ビョンジュン‘論文重複掲載疑惑’落馬させたが…自身は "失敗"
民主 "6回 重複" 主張に "1回は注釈付けなかっただけ"
教育首長候補が自己剽窃…非適格論難 拡大

イ・ジェフン記者

←イ・ジュホ教育科学技術部長官候補者が23日午後、国会で開かれた人事聴聞会で答弁中に額を押さえて考えこんでいる。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

 イ・ジュホ教育科学技術部長官候補者が自己剽窃を通じ論文を大量に重複掲載したという疑惑が人事聴聞会で提起された。イ候補者はハンナラ党議員時期の2006年、キム・ビョンジュン教育副総理の論文重複掲載疑惑を提起し、キム副総理を落馬させるのに決定的な役割を果たした経緯があり、イ候補者の研究倫理を巡る論難が大きくなっている。

 キム・ユジョン民主党議員は23日、国会教育科学技術委員会人事聴聞会で「イ候補者が韓国開発研究院(KDI)で研究員および国際政策大学院教授として勤務していた1992年から2004年まで自己剽窃を通じて計6回にわたり論文と寄稿文、著書などに似通った、あるいは完全に同じ内容を重複掲載した」と主張した。疑惑が提起された論文は△国内図書と学術誌論文重複掲載2件△国内学術誌どうしの論文重複掲載2件△国内学術誌論文と国外図書重複掲載2件などだ。

 キム議員は「イ候補者が2002年5月‘高校平準化政策の改善方案’という論文を韓国消費者団体協議会が発刊する学術誌<消費者>に掲載し、1ヶ月後にその論文の7ページ程度を剽窃し韓国教育財政経済学会の学術誌<教育財政経済研究>に同じ題名で重複掲載しながら引用と出処、参考文献などを表記しなかった」と明らかにした。イ候補者は1998年から韓国開発研究院国際政策大学院教授として在職していた。

 キム・サンヒ民主党議員も「2000年ソウル市立大パク・某教授とともに書いた‘私立大学支配構造の改革議題’という論文を、2004年‘私立大学の支配構造改革’と二番煎じ掲載し、2009年には序論と本論1節、結論を除けば残りは同じ論文を再度出し‘修正補完’と表現し三番煎じ掲載するなど、2件以上の論文を重複掲載した」と主張した。

 合わせてイ候補者が論文重複掲載で得た虚偽研究実績点数を土台に、国際政策大学院の定年教授として任用されたという疑惑も出てきた。キム・チュンジン民主党議員は「定年教授任用基準点数が1000点だが、イ候補者が2008年に定年教授に任命され提出した1138点の内、国内論文と国外ジャーナル重複掲載で受けた点数 230点を除けば資格に達しない」と指摘した。

 イ候補者はこれに対し「自己剽窃と重複掲載の場合、問題となるのは学術誌論文間の重複だけ」としながら「指摘されたものの中で、学術誌間重複掲載はミスにより注釈を付けることができなかった点は認めるものの重複ではない」と解明した。しかし、キム・ユジョン議員は「学術誌論文間重複だけを問題視できるというのは常識以下の詭弁」とし「キム・ビョンジュン副総理の論文重複掲載論議時は、イ候補者が‘登載にならなかったと言っても学術誌ではないわけではない’と言ったではないか」と問い直した。

 また、イ候補者は「韓国開発研究院は国策研究機関として政府政策広報のために重複掲載を奨励している」と繰り返し話した。しかしキム・サンヒ議員はこれに対し 「KIST(韓国科学技術研究院)に問い合わせたところ、‘同じ国策研究機関だが重複掲載を奨励したということは理解できない、私たちは絶対そのようにはしない’と答えてきた」と反論した。

イ・ジェフン記者 nang@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/436419.html 訳J.S