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【社説】韓国入りした北朝鮮軍捕虜、人道・人権の原則が守られるべき

登録:2026-09-28 08:11 修正:2026-09-28 11:22
ウクライナのゼレンスキー大統領が23日(現地時間)、米国ニューヨークの国連本部で開かれた国連ハイレベル会合に出席し、基調演説を行っている。この演説でゼレンスキー大統領は、「最近、北朝鮮軍の戦争捕虜2人を大韓民国に送った」と明らかにした=ニューヨーク/UPI・聯合ニュース

 昨年初めにウクライナ軍に捕らえられた北朝鮮軍の捕虜2人が、最近韓国に入国したことが確認された。韓国政府は国際法と人道的原則に基づき、北朝鮮軍捕虜の入国手続きを進め、彼らとその家族の安全を考慮し、一連の過程を非公開とする方針を決めたという。しかし、保守系野党「国民の力」は「政府が北朝鮮の顔色をうかがうあまり、非公開にしている」と主張し始めた。人権や安保などをまったく考慮せず、あらゆる事案を政争化しようとする態度だ。

 北朝鮮軍捕虜の存在は、昨年1月、ウクライナのゼレンスキー大統領がソーシャルメディアを通じて、ロシアのクルスク地域でウクライナ軍が彼らを生け捕りにした事実を公開したことで明らかになった。彼らはこれまで、メディアのインタビューなどを通じて、韓国への帰順(亡命)の意思を表明していた。帰順の意思を明らかにした彼らが北朝鮮に戻れば、深刻な脅威に直面する可能性があるだけに、韓国政府とウクライナ政府が彼らの韓国行きに合意したのは、人道的な観点から望ましい決定だ。また、北朝鮮軍捕虜の身の安全と、北朝鮮に残っている家族の安全を考慮し、送還の過程を非公開にすることでウクライナ側と合意していたというのが、韓国政府の説明だ。

 しかし、ゼレンスキー大統領が23日(現地時間)、国連総会の演説で「最近、北朝鮮軍の戦争捕虜2人を大韓民国に送った」と明らかにし、彼らが送還されたことが公になってしまった。李在明(イ・ジェミョン)大統領は24日、この件について「非公開の合意を破って公開した」とし、「どのような事情があるのかは分からないが、非常に残念だ」と遺憾の意を表明した。すでに送還の事実自体が公表されてしまった以上、今後はこの2人の身の安全を徹底的に守り、韓国社会に無事に定着できるよう、政府は最善を尽くすべきだろう。

 「国民の力」もこじつけの主張をやめるべきだ。チョン・ジョムシク院内代表は25日、フェイスブックで「非公開にこだわった理由は何か。金正恩(キム・ジョンウン)の機嫌を損ねるのがそれほど怖かったのか。『対北送金事件』という弱みがあるからなのか」と投稿した。普段から北朝鮮住民の人権を声高に訴えてきた「国民の力」は、なぜこの2人の北朝鮮軍兵士とその家族の安全については目を背けるのか。また、北朝鮮軍捕虜の韓国行きを公然と宣伝して北朝鮮を刺激することは、韓国の安全保障に何の役にも立たないのではないか。

 この件を扱う際に守るべき原則は、2人の北朝鮮軍兵士に対する人道的・人権的な姿勢を堅持することだ。北朝鮮やロシアとの関係に悪影響を及ぼすことを懸念して消極的になってはならず、2人の証言などを通じて、北朝鮮やロシアを攻撃する材料を得ようとするアプローチも許されない。あくまで2人の人権と安全を中心に据え、問題を解決していかなければならない。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/1279630.html韓国語原文入力:2026-09-27 18:36
訳M.S

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