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非公開原則違反の「北朝鮮捕虜の送還」…韓国野党が非難「金正恩のご機嫌取り」

登録:2026-09-28 07:41 修正:2026-09-28 08:53
ウクライナのゼレンスキー大統領が23日(現地時間)、米国ニューヨークの国連本部で行われた国連総会に出席し、基調演説をおこなっている。この演説でゼレンスキー大統領は「最近、北朝鮮軍の2人の戦争捕虜を大韓民国に送った」と明かした=ニューヨーク/UPI・聯合ニュース

 ウクライナのゼレンスキー大統領が北朝鮮軍の2人の捕虜の韓国送還を公表したことをめぐり、秋夕(チュソク、中秋節)の連休中も波紋が広がり続けた。大統領府と政府は、人権と国益の観点から非公開原則が維持されるべきだったとして、ゼレンスキー大統領の発表に遺憾の意を表明した。しかし、韓国野党第一党の「国民の力」は「北朝鮮の機嫌を損ねないために送還を公表しなかった」として政府に攻勢をかけている。これに対し、捕虜の身の安全、人権保護、朝鮮半島情勢などを考慮して慎重に扱うべき案件を野党は政争化しているとの批判の声があがっている。

 問題は、ゼレンスキー大統領が23日(現地時間)にニューヨークで行われた国連総会の基調演説で、最近北朝鮮軍の2人の捕虜を韓国に送還したことを明かしたことで表面化した。このことを受け、李在明(イ・ジェミョン)大統領は24日、X(旧ツイッター)に「非公開合意に違反して公開したウクライナ側に何か事情があるのかは分からないが、非常に残念だ」とし、「支持率の回復に明らかに役立つ北朝鮮捕虜の国内送還を公開しようという内部の主張がなかったはずがない。しかし、公開によって生じる様々な問題を考慮すると、非公開があらゆる面で妥当であったし、そのように合意した」と語った。外交部も25日に「捕虜の送還は当事者とその家族の身の安全にかかわる事案であるため、韓国とウクライナの双方がこれを非公開として扱うこととしていた」と語った。

 ウクライナ大統領府は「非公開合意はなかった」として、「特定の捕虜がどこへ向かうのかを隠すのは間違っている」と反論した。大統領府の高官は24日、「外交チャンネルを通じて(捕虜に関する)内容が演説に入る可能性があるとの連絡を受けた」としながらも、「(伝えられた内容は)明瞭ではなかった」と語った。「非公開合意」があったかどうかをめぐって立場が異なるため、非公開の時期や範囲などについて両国に認識の違いがあったとみられる。

 しかし野党は「政府は北朝鮮の顔色をうかがっている」として攻勢をかけている。

 国民の力のチャン・ドンヒョク代表は27日、国会で記者会見を行い、「この政権は当初から送還そのものを快く思っていなかったはずだ。北朝鮮の捕虜が大韓民国に来るのは、北朝鮮の金正恩(国務委員長)にとって不都合なことだから」だとして、「韓国軍と国民の命を投げ捨て、北朝鮮の金正恩のご機嫌取りにしがみつく者こそ、殺人者であり売国奴」だと主張した。李大統領がXで、政府を批判する野党について「ささいな自分の利益のために誰かの命と国益安保を害する者を殺人者や売国奴と呼ぶ。妥当かつ正当な非公開措置を非難するのは正しくない」と述べたことを批判したのだ。

 与党「共に民主党」は「陰謀論を広めるな」と真っ向から反論した。民主党のパク・ソンジュン首席報道担当はこの日、「帰順者の安全と北朝鮮に残される家族の安全、また朝鮮半島情勢に及ぼす影響を考慮して非公開で合意したものだが、国民の力が陰謀論を広めている」として、「正常な政治集団なら、陰謀論を持ち出すのではなく、韓国の安全保障が不安定になりうる事案に言及した相手を糾弾し、責任を問うのが当然なのではないか」と反発した。

 慶南大学極東問題研究所のイ・ビョンチョル教授は「人道主義、捕虜の希望事項、南北関係、韓国とウクライナそして韓国とロシアの関係をすべて考慮すれば、政府が非公開で対応したのは適切だった」とし、「ゼレンスキー大統領は(送還を)公開して外交資産として利用しようとしたようだが、野党も国益の観点から政争を控える必要がある」と述べた。

チャン・イェジ、チャン・ナレ、コ・ハンソル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1279650.html韓国語原文入力:2026-09-27 19:43
訳D.K

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