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円高を促す米日協調が「友情のシグナル」? 米国の3つの理由

登録:2026-08-04 20:33 修正:2026-08-05 07:37
先月31日、米国のスコット・ベッセント財務長官の机に「To Do、日本円50~100億ドル買い」と書かれたメモが置かれている/ロイター通信

 最近15年ぶりに米国が日本と共に円貨の価値を守るための市場介入に乗り出した背景には、「米国債の防御、強いドルの維持、人民元の売却阻止」という3つの利害関係が反映されているとの分析が出ている。トランプ米大統領は、米国の円を支えるための協調を「友情のシグナル」と語ったが、実際には米国にも有利な介入であるということだ。市場では、円ドル為替レートは当面、155円~160円台前半の範囲で変動すると予想されている。

 先月31日、米財務省と連邦準備制度理事会(FRB)は円の価値防御のために50~100億ドル相当の円買いに踏み切ったと推測されている。日本財務省は30日に約8.45兆円(約528億ドル)規模の介入(円買い、ドル売り)を行い、31日にも米国と共に追加介入を実施したが、その規模はまだ確認されていない。米日共同介入は2011年3月の円「売り介入」以来で、円「買い介入」は1998年以降初めてだ。

 米国が日本の共同介入要請に応じた背景には、日本が市場介入資金(ドル)を調達するために米国債を売却することにによって米国債金利が上昇する可能性があるとの懸念があったと推測されている。日本が円買い介入を行った2024年4~7月の時点で、日本の米国債保有残高は590億ドル減少し、今年4~5月の介入時には484億ドル減少した。このところ米国の10年物国債利回りは年率4.7%を上回り、年間で60bp(1bp=0.01%)以上の上昇傾向が続いている。米国の今回の協調介入は、介入効果を最大化し、日本が市場で米国債を売却する必要性を減らし、米国債の需要を強化する効果を狙ったものだ。

 特に両国は今後、日本が市場介入のためのドル資金を調達する過程で、外国通貨当局を対象にしたいわゆる「FIMAレポ」を活用することに注目している。これは、海外の中央銀行が米連邦準備制度に米国債を担保として1日だけ預け、ドルを借りて調達(上限600億ドル)し、利子をつけて再び買い戻す制度で、米国債を売却せずにドルを調達できる。国際金融センターは「両国がFIMAを複数の手段の一つとして活用しうると予告した。これは、ドル売り方式での市場介入資金を確保するための日本の米国債売却が米国債金利上昇を引き起こす可能性があるという市場の懸念を排除する目的と見られる」と述べた。

最近1カ月間の円・ドル為替レート推移=資料:インベスティング・ドットコム//ハンギョレ新聞社

 特に米財務省の今回の現物市場介入は、例外的にドルではなくユーロを売って円を買う手法を用いた。これは円買い介入がドル安シグナルとみなされないようにする目的と評価されている。投資銀行JPモルガンは「米国政府が公に『強いドル』を掲げている状況で、弱いドルのシグナルを出したくなかったか、実際にドル安を引き起こす潜在的リスクを警戒したため」と解釈した。

 米財務省がドル売りではなくユーロ売りを選んだ背景には、中国の外為当局による人民元売り介入を防ぐ目的もあるとの分析が出ている。野村証券は「米国の自国通貨(ドル)売り介入は、中国が人民元売り介入の口実として利用される状況を回避するためと見られる」と述べた。

 主要なグローバル投資銀行(IB)は、両国の協調の意志がいつになく強いと評価し、円ドルの行方について短期的に160円前半を抵抗線、155円を支持線と評価している。一部では155円を下回る可能性も指摘されている。日本の単独介入とは異なり、米国との協調介入は、外貨準備高の減少リスクを減らし、米国資産(米国債)売却の政治的負担を軽減することで、より積極的な介入を可能にするということだ。国際金融センターは、両国の協調介入効果について「日本銀行の早期利上げの可能性に加え、FIMAなどの利用可能な資金の拡大により、今回の事例は従来の為替市場介入事例に比べて円安を抑制する効果的な手段となる可能性がある」と評価した。

チョ・ゲワン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/1271363.html韓国語原文入力:2026-08-04 19:20
訳J.S

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