選挙訴請(選挙結果への異議申し立て)地域の拡大と「全国再選挙(選挙のやり直し)」を主張し、院外に向かった野党第一党「国民の力」のチャン・ドンヒョク代表の動きをめぐって、党内で批判が強まっている。チャン代表が党内の意見を聞かずに再選挙を推進し、それを代表職を守る盾にしているとの批判が噴出しているのだ。
ソウル市のオ・セフン市長は16日、フェイスブックと声明で「チャン代表は党全体を消耗的な『再選挙主張』へと追いやってばかりいる」として、「国民はすでにはっきり知っている。それが真実究明のための闘争なのか、それとも揺らいでいる自らの政治的立場を守るための戦略的スローガンなのか」と真っ向から批判した。オ市長はさらに、「若者の純粋な熱望が特定の政治家の政治的生き残りのための燃料として消費されてはいけない」と述べた。
若手のキム・ヨンテ議員も「不正選挙陰謀論と自らの政治的立場を守る道へと党を引きずり込んでいる」とし、「リーダーシップを交代するべきだ」と述べた。慶尚道選出のある議員は「再選挙を政治的スローガンとして利用するということまでは野党代表としてなしうるとしても、自ら院外に出向いて再選挙を扇動するというのは話が違ってくる」とし、「国会で果たすべき役割を投げ出し、院外で強硬支持層を結集してしまうと、逆風がさらに強まるだろう」と懸念を示した。首都圏選出のある議員も「強硬支持層を結集し、自身に対する党員再信任投票などに備えているのではないか」と述べた。
チャン代表はこの日、ソウル、京畿、仁川(インチョン)、釜山(プサン)、蔚山(ウルサン)、全羅南道光州(クァンジュ)、忠清北道の7地域について、選挙訴請を中央選挙管理委員会に申し立てることを表明しつつ、全国的な再選挙論を主張するとともに、ソウル市松坡区(ソンパグ)のオリンピック公園ハンドボール競技場を訪れ、再選挙を行うべきだと述べた。代表辞任要求に対しては「辞任してしまうと、年末まで投票用紙不足事態に何も言えない空白期間になる」と述べて一蹴した。
チャン代表の再選挙論については、指導部内でも意見が割れている。チョン・ジョムシク院内代表は若手議員に「選挙訴請は再選挙を目的としたものではない」と述べたという。この日、チョン院内代表が設定した当選5回議員の集まりに出席したある議員も、ハンギョレに「全国再選挙は現実的に不可能だというのが大勢の意見だった」と語った。
対立は、若手の集まり「代案と未来」に所属する14人の議員の要求で開催される17日の議員総会であらわになるとみられる。当選2回のある議員は「チャン代表が投票用紙事態を任期延長のためだけに利用しているため、内紛が深まっているのは残念だ」とし、「議員総会で再選挙に対する党の立場を整理することが先」だと述べた。