米国がヘリコプター撃墜への対応としてイランへの攻撃を開始した。対してイランは、ホルムズ海峡近くの都市や島が攻撃を受けたこと認め、断固たる対応を予告した。
米中央軍(CENTCOM)は9日(現地時間)、「本日午後5時(米東部時間、韓国時間10日午前6時)、最高司令官の指示により、イランに対する自衛的空爆を開始した」とし、「これは昨日発生した米陸軍のヘリコプター『アパッチ』撃墜への対応措置」だと発表した。米中央軍は続けて「今回の空爆は不当なイランの攻撃に対する比例的な対応」だと説明した。米軍の最高司令官はトランプ大統領。米軍はこのかん、イランの攻撃に対応する際には「自衛的」、「比例的」という表現を用いて戦争を拡大する考えはないというメッセージを伝えてきた。
イラン国営放送(IRIB)はその後、現地にいる記者の報告にもとづき、ホルムズ海峡に近いシリク、ケシュム島、ジャスクが敵の砲撃を受けたと報じた。
イラン革命防衛隊傘下のタスニム通信は「イランは数時間前に警告したように、アパッチヘリコプター撃墜を口実に行われた米国の攻撃に対し、断固として対応する」と報じた。また、アラブの情報筋の話を引用し、「クウェート、バーレーン、アラブ首長国連邦、カタールの米軍基地に最高レベルの警戒態勢が敷かれた」と報じた。
続いてIRIBは、米国の攻撃を最初に報じてから1時間もしないうちに「南部地域に対する米国の攻撃の波は沈静化し、ケシュム島、シリク、ジャスク、モバラケ山での敵対行為後、現在の状況は安定している」と報じた。
先にトランプ大統領は、米陸軍に所属するアパッチヘリが、前夜にホルムズ海峡上空を巡回中にイランの無人機に攻撃され、撃墜されたと明らかにしていた。2人のパイロットは最新型の水上無人機の支援で救助された。
イランはヘリコプター攻撃について、明示的ではないものの否定する態度を示している。タスニム通信は「軍の情報筋によると、過去24時間にホルムズ海峡で空中攻撃作戦は実施されていない」としつつ、「敵が軍用ヘリコプターの撃墜を口実にまたも悪事をはたらけば、断固たる対応に直面することになるだろう」と警告している。イランのアラグチ外相はソーシャルメディアのXに、「イラン領土近くの外国軍は、自分たちのミス、事故、または交戦に巻き込まれる可能性のせいで、常に危険にさらされている」として、「危険を減らす最善の方法は、彼らが撤退することだ。我々は外交の言葉を好むが、その他の言葉も使用できる」と述べた。