イランのペゼシュキアン大統領が、米国・イスラエルとイランとの戦争を終結させるための国際社会の仲介が始まったと語った。両者による空爆はさらに激化している。
AP、AFPによると、ペゼシュキアン大統領は6日(現地時間)、ソーシャルメディアXへの投稿で「一部の国が仲介努力を始めた」として、「我々はこの地域の持続的な平和のために献身している」と述べた。続けて「国の尊厳と主権を守ることに少しのためらいもない。仲介はイラン国民を過小評価し、今回の衝突を引き起こした者たちを対象にすべきだ」と述べた。
空爆を開始した米国とイスラエルの譲歩を引き出すかたちで仲介が行われるべきだ、との主張だ。同氏は、仲介を試みているのがどの国なのかについては言及していない。
国際社会では、イラン核問題などは交渉で解決すべきだという声が相次いでいる。ボルカー・ターク国連人権高等弁務官は「世界は直ちにこの炎を鎮める措置を必要としている」と述べ、戦争当事国に対して即時の緊張緩和を呼びかけた。
英国のスターマー首相は前日の記者会見で、「事態を緩和し、究極的に中心争点について交渉すべきだというのが、私の強い見解」だと述べた。フランスのマクロン大統領も3日、「フランスはドイツ、英国と共に『空爆はできるだけ早く中止することが望ましく、持続可能な地域の平和は外交交渉を通じてのみ実現可能だ』と明言してきた」と述べた。
ただし、国際社会が水面下で仲介を試みているといっても、短期間で成果があがる可能性は低い。米国のトランプ大統領は「イラン政権と交渉するには遅すぎる」と述べ、戦争を継続する意志を示している。トランプ大統領はこの日も「イランとの合意は『無条件降伏』以外にはない」と述べている。
両者による攻撃も止まる気配が見えない。APは、この日午後にテヘランで激しい爆発音とともに空爆が行われたと伝えた。イランもイスラエルのテルアビブなどに向けてミサイルを発射し、防空網によって迎撃されている。
中東内の米国の同盟国に対するイランの報復攻撃も続いている。アラブ首長国連邦(UAE)国防省はこの日、9発の弾道ミサイルを撃墜し、109機のドローンを迎撃したと明かした。爆撃の被害については言及していない。先月28日の開戦以降、UAEにはミサイル205発、ドローン1184機が飛来している。
アゼルバイジャンは、最近のイラン軍によるドローン攻撃で4人の民間人が負傷したことへの抗議として、この日、イラン駐在の外交官全員を撤収させることを発表した。
イスラエルはイラン空爆とは別に、親イラン武装勢力ヒズボラに報復するとしてレバノンへの攻撃を続けている。レバノン保健省は5日、イスラエルによってレバノン南部の沿岸都市シドンが空爆され、5人が死亡、7人が負傷したと発表した。今回の戦争で、5日までのイスラエルの攻撃によるレバノンにおける死者は123人、負傷者は683人。