ソウル中央地裁は、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)による逮捕状の執行を妨害した疑いなどで起訴された尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領に懲役5年を言い渡した。尹前大統領の内乱事件に関する裁判で判断が下されたのは初めて。
ソウル中央地裁刑事35部(ペク・テヒョン裁判長)は16日、特殊公務執行妨害、職権乱用、虚偽公文書作成の疑いなどで起訴された尹前大統領に懲役5年を言い渡した。裁判所はこの日、大半の容疑を有罪と認めたが、非常戒厳の虚偽公報指示(職権乱用)、事後戒厳宣布文使用(虚偽公文書行使)の2つの容疑は無罪と判断した。
尹前大統領は昨年1月3日、大統領警護処を動員して公捜処による逮捕状執行を妨害した疑いが持たれていた。さらに、非常戒厳宣布前の国務会議に一部の国務委員しか呼ばず、会議に参加できなかった国務委員の審議権を侵害した疑い、非常戒厳宣布文を事後に作成し、その後廃棄した疑いでも起訴されていた。また、非常戒厳に加担した軍司令官の盗聴防止機能付き電話の記録を警護処に削除させた疑いでも起訴されていた。
チョ・ウンソク特別検察官チームは先月26日の結審公判で、逮捕妨害容疑で懲役5年、国務委員の審議権侵害、盗聴防止機能付き電話の証拠隠滅、非常戒厳虚偽公報容疑で懲役3年、非常戒厳宣布文の事後作成容疑で懲役2年、合計で懲役10年を求刑していた。