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公判での発言中に笑った尹前大統領…「戒厳の逆風を警告もしてくれなかった」

登録:2026-01-09 08:03 修正:2026-01-09 08:41
5日、ソウル中央地裁で行われた内乱裁判で、尹錫悦前大統領が証人として出廷したキム・ヨンヒョン前国防部長官を自ら尋問している=ソウル中央地裁提供//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の内乱首謀容疑の一審の結審公判が9日に迫る中、12・3非常戒厳宣布の直前に行われた国務会議で「政治的逆襲を警告した者は一人もいなかった」と、尹前大統領が国務委員を責めるような発言をした。

 ソウル中央地裁刑事合議25部(チ・グィヨン裁判長)は今月5日、尹前大統領らの内乱裁判の公判を行い、キム・ヨンヒョン前国防部長官に対する証人尋問をおこなった。

 戒厳当日の国務会議に関する尹前大統領の弁護団による質問が続いた中、尹前大統領は「関連して私がいくつか、被告人が直接(質問)します」と述べ、自らキム前長官を尋問した。

 尹前大統領は「実は我々が(官邸で)戒厳の話をしたときから、少数与党国会がひどく、野党がこのように勢いがあるのだから、戒厳は長く続くのか、常識的にもそのようなことが十分に考えられたのではないか」と述べた。

 さらに「だが、首相と国務委員たちがやって来て話したが、実はせめて最小限の政務感覚を備えている人たちだったら、むしろ大統領に外交関係がどうの民生がどうのと言うのではなく、『大統領、戒厳を宣布したところで一日か二日であの人たちが駆けつけて戒厳解除するはずで、そうなると大統領が権力をひけらかすだけになり、ちょっと恥ずかしいことになることもあり得て、むしろ野党に逆襲されるのではないですか』というような話を実は私も期待している、そういう状況なのに、そんな話をする者は一人もいなかった」と述べた。

 そして尹前大統領は、キム前長官に対して「証人(キム前長官)は私とそんな話をしたじゃないか、官邸で。でも、隣りの首相や長官たちがそんな話を切り出さないのを見て、少しいらいらしていたではないか」と問いかけた。これに対してキム前長官は「誰もそのような話はしなかった」と答えた。

 国務委員の警告がなくていらいらしたと主張した尹前大統領は、民生ばかりを懸念する国務委員たちの発言を相手にしていたため、戒厳宣布が遅れたとまで主張した。

 「首相や外交部長官が、首相が特に『国会、民主党が黙っていますか、すぐに解除されるはずで、何のためにこんなことをするんですか』と言い続けたわけでもなく、経済がどうだとか民生がどうだとか、そんな話を続けるので、それに返事するために残りの6人(の国務委員)に対して電話連絡するのが遅れたのは確かではないか」、「連絡すれば1時間で来る人たちなのに、しきりに反対して私を説得して…。この人たちに、ある意味、私が足を引っ張られたというか」と述べた。

 尹前大統領は「足を引っ張られた」と述べながら笑った。尹前大統領は「本来はただ話を聞いてすぐにこの名簿を渡して(国務委員に)電話させるべきだが、私が説得して話の相手をしているうちに、この人たちに対する連絡が遅れた」と強調した。

 尹前大統領は「国土交通部と産業資源部は少し遅れて到着するというので、待っていたのだが、談話文を発表しに私は下りていった」と説明した。

 2024年12月3日の戒厳宣布直前の午後10時17分から10時22分まで行われた「5分の国務会議」について、ハン・ドクス前首相、チョ・テヨル前外交部長官ら国務委員を責める趣旨の発言と読み取れる。

チャン・ヒョヌン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1238658.html韓国語原文入力:2026-01-08 11:30
訳D.K

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