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オープンAI、Gemini3に危機感か…「非常事態」宣言後、GPT‐5.2公開

登録:2025-12-14 19:31 修正:2025-12-15 08:59
オープンAIのブログより//ハンギョレ新聞社

 オープンAIが人工知能(AI)モデルの「GPT-5.1」をリリースしてから1カ月で改善版の「GPT-5.2」を公開し、AIモデルの性能競争に火がついた。追撃者だったグーグルが「Gemini(ジェミニ)3」を前面に出してAI市場で存在感を強め、業界で先頭だったオープンAIが危機意識を感じているとの評価が出ている。

 11日(現地時間)、オープンAIはGPT-5.2を発表した。スプレッドシートの生成、コード作成などの複雑な作業で強化された性能を提供するGPT-5.2は、国内総生産(GDP)への寄与価値が大きい主要知識労働の44の領域でAIの成果を測定するベンチマークであるGDPvalなど、様々なベンチマークで最高の性能を記録した。オープンAIは「専門的な知識労働のために今まで出てきたモデルの中で最も強力なモデル」だと述べた。

 8月に出たGPT-5の改善版であるGPT-5.1が先月リリースされたが、それからわずか1カ月で再び改善版が出た。このようなオープンAIの動きは、11月にGemini 3を発売しオープンAIを追撃中のグーグルを意識してのものという評価が出ている。これに先立ち、「ジ・インフォメーション」などの海外メディアは、オープンAIのサム・オルトマン最高経営者(CEO)が今月初め、全社メモを通じて社内にGPTの品質改善を要求する「コードレッド(非常事態)」を宣言したと報道している。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、オープンAIはモデルを改善する時間を稼ぐため、発表を遅らせようと要請した一部の職員の意見を黙殺し、強行したという。

 グーグルは「Gemini 3」をリリースし、生成AI市場の勢力図を揺るがしている。Gemini 3はいくつかのベンチマークでGPT-5.1を制して1位を占めた。Gemini 3 PROは、博士レベルの知識がなければ解けない問題を集めた「人類最後の試験(HLE)」でも正解率37.5%を記録し、31.64%を記録したGPT-5.1 PROを軽々と超えた。

 シェアの差も縮まりつつある。トラフィック分析業者の「シミラーウェブ」によれば、2日基準で生成AIウェブサイトのトラフィック占有率は、チャットGPTが71.3%、Geminiが15.1%だった。チャットGPTが87%、Geminiが5.7%を記録した1年前と比較すると、差が縮まっている。シミラーウェブは「Gemini 3の公開以降、シェアが15%台を超えた」と分析した。

 グーグルは、チャットGPTが登場して以来ずっと後を追う位置だったが、イメージ生成モデルの「ナノバナナ(Nano Banana)」で市場を揺さぶり、Gemini 3で性能まで追いついたことを立証した。グーグルがすでに持っているプラットフォームの競争力と結合すれば、波及力はさらに大きい。グーグルは、モバイルOSのアンドロイド▽検索エンジン「Google」▽ウェブブラウザ「Chrome」▽クラウド基盤の生産性製品「Google Docs」など、圧倒的なプラットフォームを運営している。一方、オープンAIは、チャットGPT以外には自慢できるプラットフォームがない。性能まで追いつかれれば、差は急速に縮まる可能性があるという意味だ。

 オープンAIは、性能開発のほかに領域を広げるための努力も続けている。オープンAIは先月、チャットGPTのショッピング機能を披露したのに続き、10日にはアドビと協力を結び、イメージ編集プログラムのフォトショップとPDFを編集できる「アクロバット」をチャットGPTの中で使える機能を発表した。11日にはディズニーと3年間のライセンス契約を締結し、動画生成のAIモデルである「ソラ(Sora)2」でディズニー、マーブル、ピクサーキャラクターなどのディズニーIP(知的財産権)を3年間活用できるよう協力を結んでいる。

チェ・バンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/1234479.html韓国語原文入力:2025-12-14 15:00
訳J.S

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