ウ・ウォンシク国会議長が来月3日に中国・北京の天安門広場で開かれる「戦勝節」(中国人民抗日戦争勝利記念日)行事に公式招待された。ウ議長は、李在明(イ・ジェミョン)大統領の代わりに戦勝節行事に出席する可能性が高いという。
国会議長室は20日、ウ議長が戴兵駐韓中国大使と面会した後、マスコミの公示を通じて「ウ議長が9月3日の中国戦勝節行事に中国政府から正式に招待された」と発表した。議長室はウ議長が出席するかどうかについて「総合的に見て決める」と述べた。戦勝節80周年を控え、海外の首脳を招待するなど大々的な行事を予告した中国は、当初は李大統領の戦勝節行事への出席を打診した。だが、李大統領の出席が難しくなると、国家儀典序列2位のウ議長を招待した。ウ議長が戦勝節行事に出席した場合、国会の韓中議員連盟所属の与野党議員が使節団を構成して共に出席するものとみられる。議員連盟の会長と副会長は与党「共に民主党」のキム・テニョン議員とパク・チョン議員が務めている。
駐韓中国大使館はこの日ソーシャルメディアのアカウントに、韓中国交正常化33周年記念日(24日)を控え、戴大使が19日に盧泰愚(ノ・テウ)元大統領の墓地を訪ねた写真を、韓中国交正常化の意味を強調するメッセージとともに掲載した。戴大使のメッセージは「中国は韓国と共に国交正常化の初心を守ることを望んでいる。中国は韓国と共に善隣友好の方向を確固たるものにし、相互利益と共生目標を堅持し、中韓関係が絶えずより高いレベルに向かうよう推進することを望んでいる」という内容だった。25日に予定された韓米首脳会談を控え、米国が台湾有事の際における韓国の役割の拡大を求めているという報道が相次ぐ中、国交正常化当時に合意した「一つの中国」原則を尊重すべきだという立場を強調したものとみられる。
韓中は盧元大統領の在任当時の1992年8月に国交を樹立した。国交正常化当時の共同声明には「大韓民国政府は中華人民共和国政府を中国の唯一の合法政府として認め、ただ一つの中国だけがあり、台湾は中国の一部という中国の立場を尊重する」という内容が含まれている。