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韓国外相候補「日本との歴史問題、清算は不可能…合意しても逆手にとられる」

登録:2025-07-18 07:38 修正:2025-07-18 08:14
チョ・ヒョン外交部長官候補が17日、ソウル市汝矣島の国会外交統一委員会で行われた人事聴聞会でメガネをかけなおしている/聯合ニュース

 チョ・ヒョン外交部長官候補は17日、日本との歴史問題について「一気にどうにかして(解決)するのは難しい」としたうえで、「(安易に)合意すると、逆に日本が後になって韓国がゴールポストを動かしたと非難する結果になる。逆手にとられてしまう」と述べた。

 チョ候補はこの日、国会外交統一委員会で開かれた人事聴聞会で、日本が佐渡鉱山や軍艦島などの朝鮮人強制動員の現場を世界文化遺産に登録した際の約束を守っていないという、与党「共に民主党」のハン・ジョンエ議員の指摘に対して、「日本との歴史問題を清算することは不可能だと考えている」として、このように述べた。

 また、「日本に(韓国の)希望を伝えたり、何かを強く求めたりしたとしても、大きな変化は期待できない」として、「忍耐心を持って、このような問題を着実に二カ国・多国間の場で提起していき、日本が自ら少しずつ変わっていくよう求めていくべきだ」と述べた。

 さらに「(日本が約束を守らない状況になったことには)自分にも責任があると考えている」として、「外交部が初期の段階で戦略的対応を間違ったようだ」と述べた。さらに、「(佐渡鉱山問題なども)その問題だけを取り上げて合意や議論を行うと不利になる」として、「複数の懸案を取り上げ、戦略的に推進すべきだったと思う」と述べた。

 チョ候補はまた、中国が西海(ソヘ)の暫定措置水域(PMZ)に一方的に構造物を設置した件については、「深刻な韓中間の問題」だとしたうえで、「戦略的対応をしつつ、必要であれば断固たる措置も取らなければならない」と述べた。韓国も構造物を設置して同等の対応に踏み切るべきではないかという指摘には、「そのような案も含めて総合的に検討する必要がある」と述べた。

ソ・ヨンジ記者、チョン・グァンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1208616.html韓国語原文入力:2025-07-18 00:50
訳M.S

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