ソウル西部地裁での暴動で、同地裁に火をつけようとした疑いが持たれている人物は、10代の未成年であることが明らかになった。
ソウル警察庁は24日、特殊公務執行妨害などの疑いで緊急逮捕した10代の男性A君の拘束令状を申請した。A君は今月19日に西部地裁に乱入した疑いで、22日にソウル警察庁刑事機動隊に緊急逮捕されていた。
A君はこのかん、オンラインコミュニティーやユーチューブなどで「ツーブロック男」と呼ばれ、放火疑惑が持たれていた人物だ。ユーチューブチャンネル「ジェイカンパニー政治時事」の動画などを確認すると、A君と推定される人物が紙に火を付け、西部地裁の割れている窓から中に投げ入れるのが映っている。警察は、A君が裁判所の建物への放火を試みたとみて、放火未遂容疑を追加して拘束令状を申請した。
警察は、A君をはじめ、西部地裁に乱入した者の追跡に捜査力を集中している。ソウル麻浦(マポ)警察署をはじめ19の警察署に設置された西部地裁乱入事件専門チームは、旧正月の連休期間中も捜査を続ける予定だ。専門チームは、19日未明に西部地裁に乱入した100人あまりの容疑者のうち、まだ身元が把握できていない者の追跡に捜査力を集中投入するとみられる。警察はこれまでに、乱入者の半数ほどを共同建造物侵入などの疑いで逮捕、または立件している。