韓国の二次電池メーカーの電気自動車(EV)用バッテリー市場シェアが10%台に落ちたことが分かった。
エネルギー専門市場調査会社のSNEリサーチは6日、「韓国のバッテリー3社のグローバルEV用バッテリー使用量の市場シェアは、前年同期に比べ3.7ポイント下落した19.8%を記録した」と明らかにした。2024年1月から11月まで世界各国に登録されたEV・プラグインハイブリッド車(PHEV)・ハイブリッド車に搭載されたバッテリーを分析した結果だ。全体のバッテリー使用量は約785.6GWhで、前年度同期に比べて26.4%成長した。
同期間にLGエナジーソリューションのEV用バッテリー使用量は前年より6.9%増加した91.4GWhを記録した。11.6%の市場を占め、世界3位を維持した。LGエナジーのバッテリーは、主にテスラ、フォルクスワーゲン、フォード、現代自動車グループなどで搭載された。SKオンは11.8%増の35.3GWhでシェア4.5%を占め、5位についた。サムスンSDIは0.1%増の28.9GWhで7位を記録した。
韓国の二次電池メーカー3社のシェアは市場が本格的に大きくなった2020~2021年に30%台を記録した後、2022年1~11月は24.4%、2023年は23.5%と下落傾向を示してきており、今回は10%台に落ちた。
世界のEV用バッテリー市場シェア1位は中国のCATLだった。28.6%成長した289.3GWhを記録し、シェア36.8%を掌握した。中国の比亜迪(BYD)は前年より35.9%成長した134.4GWh(シェア17.1%)で2位を占めた。
SNEリサーチは「トランプ政権2期目の発足でインフレ抑制法(IRA)政策が無力化する可能性が高くなり、電動化の転換にブレーキがかかると予想されている」とし、「EV需要の鈍化により二次電池メーカーの稼働率も低下しており、欧州と米国市場が中心の韓国3社のシェアはさらに低くなっている状況」だと分析した。