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参与政府の時に許可を受け北韓を訪問した27人

登録:2010-06-16 11:49
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/425886.html

原文入力:2010-06-16午前07:52:21(1404字)
3年過ぎて‘保安法違反’捜査
うどん工場 竣工式に行った公務員など
警察 主体塔参拝有無など調査
人道的目的 北韓訪問 異例的 捜査

警察が盧武鉉政府時期に政府の許可を受け人道的目的で北側を訪問した民間人と公務員たちを国家保安法違反疑惑で捜査中であることが確認された。昨年12月、金日成主席の銅像前で黙祷した京畿道,坡州市議員4人を検察が捜査したことがあるが、人道的目的で北側を訪問した民間人と公務員を捜査機関が国家保安法違反疑惑で捜査するのは異例的だ。

蔚山警察庁保安課は15日「2007年3月16~20日に平壌、牡丹峰区域のうどん工場竣工式に参加した蔚山地域北韓訪問団27人を対象に国家保安法と南北交流協力法など実定法違反有無を調査している」と明らかにした。これと関連して警察は、先月から盧武鉉政府時期に北韓を訪問した人々に出頭要求書を送り調査している。調査対象には民主平和統一諮問会議地域協議会長と地域農協組合長、郷友会長など保守指向の地域要人を含め、うどん工場機械購入費の一部を補助した蔚山市公務員2人も含まれている。

警察はこれらに対し△平壌万寿台の金日成主席銅像と主体思想塔前で参拝したか△北の民族和解協議会との晩餐で親北韓発言をしたか△公式日程の他に北側要人と別に会合したか△金日成生家訪問の時に芳名録にどんな内容を書いたかなどを調査したことが明らかになった。

匿名を希望したある北韓訪問者は 「調査された人々の大部分の理念的指向が保守側であることに加え、去る政府の正式許可を受け北韓を訪問したことなのに3年が過ぎたことを後から調査する理由が何か分からない」として「警察が去る地方選挙で政府・与党を助けるために公安事件を仕立てあげようとしたのではないか疑われる」と話した。

キム・ジョンフン 我が民族一つになろう蔚山運動本部共同代表は「南側民間人が平壌を訪問すれば金日成主席の遺跡を参拝するように要求されている上、現地で北の要求でこういう日程が追加される場合が多いが、こうしたことを問題視するならば参与政府時期に北韓を訪問した民間人の大部分が処罰を受けなければならないだろう」と明らかにした。

これに対し蔚山警察庁保安課関係者は「北側から要求された参拝ではなく、北韓訪問者が意図的に参拝したり積極的に金日成主席に対し称賛・鼓舞したとすれば国家保安法と南北交流協力法に抵触する」とし「かなり以前から確保した物証を土台に調査してきて、地方選挙を控え捜査をしているという誤解を受けるかと思い、むしろ捜査速度を遅らせた」と話した。

一方、2005年に蔚山市と蔚山商工会議所、蔚山市教育庁、我が民族一つになろう蔚山運動本部などは、食糧不足で困難に陥っている北側を助けるために市民寄付1億ウォンと蔚山市支援金1億ウォンなど計2億ウォンを集め製麺機械を購入し北に寄贈した。北側は平壌、牡丹峰区域の用地200余㎡にうどん工場を竣工し、感謝の気持ちで蔚山地域の民間人と公務員たちを招請した。

蔚山/キム・グァンス記者 kskim@hani.co.kr

原文: 訳J.S