先週発表された米国の7月の雇用・製造業指標が呼び起こした米国の景気低迷に対する懸念が週末の間に雪だるま式に膨れ上がり、韓国の証券市場を襲った。KOSPIは5日、米国発の景気低迷に対する恐れから8.77%も暴落し、史上最大の下げ幅を記録した。
この日、KOSPI(韓国総合株価指数)は前取引日に比べ234.64ポイント(8.77%)下落の2441.55で取引を終えた。KOSPIは5日午後2時52分ごろ、韓国取引所で前取引日に比べ10.54%下落の2393.54まで下げている。直前の取引日の今月2日には3.66%の急落を示して2700を割っていたが、2取引日連続で暴落して取引中には2400を割り、若干回復したかたちだ。コスダック指数もこの日、前取引日に比べ88.05ポイント(11.3%)下落の691.28で取引を終えた。
この日、韓国の証券市場では外国人投資家によるKOSPI200先物の投げ売りが相次いだためKOSPI200先物指数が急落し、午前11時ごろにプログラム売買の一時停止(サイドカー)が発動された。有価証券市場で売りにサイドカーが発動されたのは、KOSPIが5.34%暴落した2020年3月23日以来、約4年4カ月ぶり。午後2時ごろには、取引が20分間中断されるサーキットブレーカーが発動された。サーキットブレーカーは前取引日の終値に比べて8%以上の下落が1分間続いた場合に発動されるが、国内証券市場にサーキットブレーカーが発動されたのも2020年3月19日以来。コスダックも午後1時5分ごろ、コスダック150先物指数とコスダック150指数の変動により、売りにサイドカーが発動された。サイドカー発動直前、コスダック150先物指数は6.01%、KOSDAQ150指数は6.23%暴落していた。