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韓国各地を回って「移住労働者を勝手に取り締まり」極右ユーチューバーを送検

登録:2024-05-31 08:25 修正:2024-05-31 09:51
自国民保護連帯のパク・ジンジェ代表は、韓国各地の工業団地や農村などを回り無作為に移住労働者を捕まえて警察に通報し、物議を醸した=パク代表のユーチューブより//ハンギョレ新聞社

 韓国各地の工業団地や農村地域を回り、未登録の移住労働者を違法に捕まえて警察に引き渡した「自国民保護連帯」のパク・ジンジェ代表が、検察に送致された。

 大邱(テグ)警察庁刑事機動隊は30日、自国民保護連帯のパク・ジンジェ代表など会員10人を、暴力行為等処罰に関する法律違反(共同逮捕)の容疑で検察に送検したことを明らかにした。

 パク代表らは、2月から3月にかけて大邱の外国人密集地域を回り、数回にわたってナンバープレートがないバイクに乗っている外国人や出退勤中の移住労働者を無作為に捕まえ、検問したり逮捕した疑いを持たれている。

 警察関係者は「被疑者らは私人による適法な現行犯逮捕だと主張するが、捜査の結果、現行犯逮捕の要件と手続きを守っていないことが確認された」として、「今後も警察は、外国人を対象にした人権侵害犯罪行為に対して厳正に捜査する」と述べた。

 パク代表は4月10日の総選挙で、自由統一党の所属で「大邱北甲」選挙区に国会議員候補で出馬した。自由統一党は、サラン第一教会のチョン・グァンフン牧師が率いる極右政党だ。パク代表は、大邱、大田(テジョン)、慶尚北道慶州(キョンジュ)、全羅南道長興(チャンフン)、忠清北道陰城(ウムソン)など全国各地を回り、移住労働者を無作為に捕まえて警察に通報し、その過程を動画に撮影して自身のSNSに投稿した。現場に警察が出動して移住労働者の身分証を確認させた後、ビザがなければ出入国管理法違反の容疑で現行犯で逮捕できる点を悪用したのだ。

 これに先立ち2月、「大邱慶北差別禁止法制定連帯」はパク代表を不法逮捕罪、監禁罪、暴行罪などの疑いで警察に告発。また、警察庁を相手とし国家人権委員会に陳情している。

キム・ギュヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/yeongnam/1142696.html韓国語原文入力:2024-05-30 12:51
訳M.S

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