世界の民主主義の水準を分析した民間機関の調査で、中国が148位、台湾が10位を記録した。韓国は22位だった。
英エコノミスト誌の付設機関である「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」(EIU)は15日、全世界167カ国を対象に調査した年次報告書「2023年世界民主主義指数」を発表した。選挙過程と政府機能、政治文化、市民の自由などを調査し、各国を完全な民主主義、欠陥のある民主主義、混合体制、権威主義体制の4つに分類した。
中国は「権威主義体制」に分類され、148位を記録した。選挙過程と多元主義の項目では10点満点中の0点で、市民の自由の項目では0.59点にとどまった。
中国は2021年の調査で148位、2022年には156位を記録したが、昨年再び8ランク上昇した。政府の軍隊統制が強化され、政府機関内の女性代表が増えたという理由からだった。しかし、報告書は中国の順位上昇が実質的な意味よりは形式的な変化によるものだと説明した。
ウズベキスタンは中国と同じ148位で、専制王政国のサウジアラビア(150位)、イラン(153位)、リビア(157位)、北朝鮮(165位)、ミャンマー(166位)などがその後に続いた。タリバンが2021年に政権を握ったアフガニスタンが167位で、最下位だった。
中国と対立している台湾は「完全な民主主義」国家に分類され、全体で10位だった。台湾が記録した10位はアジア国家の中で最高順位だ。台湾は同調査で、2021年に8位、2022年には10位だった。台湾は先月、総統選挙を行ったが、「民主主義の守護」を強調した民主進歩党(民進党)の頼清徳候補が当選した。
韓国も完全な民主主義国家に分類され、22位を記録した。これは前年度の24位から2ランク上がったものだ。選挙過程および多元主義の項目において9.58点で高く評価されたが、政治文化の項目では6.25点の低い点数にとどまった。アジア諸国のなかで、韓国は台湾と日本(16位)に次いで3位だった。
欧州ではギリシャが20位で韓国を上回り、フランスとスペインが23位タイで韓国の後を継いだ。米国は29位だった。ノルウェー、ニュージーランド、アイスランド、スウェーデン、フィンランドが前年度と同じく1~5位を占めた。