共に民主党のホン・イクピョ院内代表は1日、大邱(テグ)高等検察庁のソン・ジュンソン次長検事(検事長)が告発教唆で懲役1年を言い渡されたことについて、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領とハン・ドンフン非常対策委員長に対し、国民に謝罪するよう求めた。
ホン院内代表はこの日午前に国会本庁で行われた政策調整会議で、「この事件(告発教唆疑惑)が、自分に対する政治工作だという盗人猛々しい態度を示していたかと思えば『私も知らないこと』と言い逃れした尹錫悦大統領、『国民の力』のハン・ドンフン非常対策委員長、そして与党、この全員が国民の前で謝罪し、責任を取るべきだ」と述べた。ソウル中央地裁は前日、告発教唆の疑いで起訴されれたソン検事長に対し、公務上の秘密漏えい、個人情報保護法違反、刑事司法手続き電子化促進法違反を認め、懲役1年を言い渡した。
ホン院内代表は判決について、「ハナ会のような政治検察官たちが政界と結託し、民主主義の根幹を揺るがそうとしたことに対し、司法的審判をおこなった。尹錫悦大統領が検察を、政治的欲望を満たすために私有化したことがあらわになった」とし、「裁判所が、法理上、公職選挙法での処罰は難しいとしながらも、今回の事件が政治的中立性に深刻に違反した行動だということを特に明白に指摘したことは、政治検察の害悪を明確に指摘したもの」だと述べた。
パク・チュミン院内首席副代表は、「検察が私有化され、政治に介入し、選挙に介入した。綱紀を著しく乱した事件」だとし、「この事件に責任を取るべき者を必ず断罪しなければならない」と述べた。告発教唆疑惑が持ち上がった当時の検察総長は尹錫悦大統領だ。