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韓国の情報機関「北朝鮮、ロシアに砲弾100万発以上供与…10回以上輸送」

登録:2023-11-02 06:38 修正:2023-11-02 07:03
キム・ギュヒョン国家情報院長が1日、ソウル瑞草区内谷洞の国家情報院で開かれた国会情報委員会の国政監査に臨んでいる/聯合ニュース

 韓国の情報機関である国家情報院が1日、北朝鮮がロシアのウクライナ戦争を支援するため、各種武器を10回以上にわたり輸送し、100万発以上の砲弾を供与したと明らかにした。与党「国民の力」の国家情報委員会幹事のユ・サンボム議員は同日、非公開で行われた国情院の国政監査で、このような内容が報告されたと伝えた。

 ユ議員は「国情院は、北朝鮮がロシアのウクライナ戦争を支援するため、8月初めからロシアの船舶、輸送機を通じて砲弾など各種武器を10回以上輸送したものと把握している」とし、「船舶で羅津(ナジン)港からロシアのドゥナイ港とボストーチヌイ港に運送された砲弾が、列車でウクライナ近隣の弾薬庫に運ばれたものと把握し、輸送機でも武器が搬出されたものと把握した」と伝えた。さらに「国情院は、供与された砲弾が100万発以上あるとみており、これはロシアとウクライナ戦争で2カ月以上使用可能な量だと分析している」とし、「10月中旬頃、北朝鮮が武器の運営方法を伝授するため、放射砲の専門家を中心に構成された代表団をロシアに派遣した情況があるという情報も入手した」と明らかにした。

 これについて、野党「共に民主党」幹事のユン・ゴニョン議員は、「羅津港から北朝鮮の船で(武器を)ロシアに輸送したというが『実際に確認されたのか』と質問したところ、(国情院は)『現実的に確認することは難しい』と答えた」と付け加えた。また、国情院が「金正恩(キム・ジョンウン国務委員長)が朝ロ首脳会談直後に武器と関連して協力することにし、直ちに羅津港で普段なかった接触があったため、状況を考慮してそのように推定する」と答弁した内容も伝えた。

 ユ・サンボム議員はまた、北朝鮮の軍事偵察衛星の3回目の打ち上げについて、「10月に公言した打ち上げ日が延期された中、最近エンジンや発射装置の点検など、詰めの準備が進められているものと把握している」とし、「北朝鮮がロシアで技術諮問を受けたものとみられ、打ち上げ成功の確率が高まると予測している」と述べた。

 国情院はまた、米連邦捜査局(FBI)と協力し、北朝鮮が奪取した暗号資産345万ドルを今年2月と6月の2回にわたって凍結したと報告した。

 一方、与野党は国情院が中央選挙管理委員会を相手に実施した保安点検過程で設置したプログラムが「ハッキングツール」(民主党)なのか、それとも「保安点検ツール」(国民の力と国情院)なのかをめぐり、攻防を繰り広げたが、議論は平行線をたどった。これを受け、与野党は両党幹事と専門家を集めて非公開検証委員会を設置することを提案し、キム・ギュヒョン国情院長は「全面的に同意する」と答えた。

ソン・ヒョンス記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1114589.html韓国語原文入力:2023-11-01 19:57
訳H.J

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