ローマ教皇フランシスコがペットの犬を祝福してほしいと要請した女性を叱咤したことが明らかになった。
英国日刊紙「テレグラフ」によると、12日(現地時間)、教皇はイタリアのローマで開かれた「出生の現状」をテーマにした学術大会に出席し、このように述べたという。
教皇は「2週間前のバチカン市国での一般謁見で、ある女性が近づいてきてカバンを開き『私の赤ちゃんを祝福してください』と言った。それは子犬だった」と述べた。
さらに「私は我慢できず、その女性を叱った」とし、「多くの子どもが飢えているのに、私に小犬を持ってきたのかと諭した」と明らかにした。
この日、教皇は「生まれる子どもが少なければ希望が消える」とし「先進国を中心に、経済的な負担のため出産をあきらめる現象が広がっている」と指摘した。この会議には、イタリアのジョルジャ・メローニ首相と各閣僚が参加した。教皇はイタリアは「人口統計学的な冬」だと分析した。
これに先立ち、教皇は昨年1月にも一般謁見行事で「子どもを産まずにペットの犬を育てることは利己的」だと述べたことがあった。