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尹大統領、日本の安保室長と面会「グローバル複合危機に連帯して対応すべき」

登録:2023-05-04 01:06 修正:2023-05-04 07:05
尹錫悦大統領が3日午後、龍山大統領室で日本の秋葉剛男・国家安全保障局長に会って握手を交わしている=大統領室提供//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、7日に予定されている韓日首脳会談を準備するために訪韓した日本の秋葉剛男・国家安全保障局長と3日に面会し、「共通の価値観に基づいて共同の利益を追求するパートナーである韓国と日本はグローバル複合危機に連帯して対応しなければならない」と強調した。価値観外交を掲げ韓日、韓米協力を重視する姿勢を示してきた尹大統領は、この日も「韓日シャトル外交が続けば友好と協力が拡大するだろう」とし、4日後に迫った首脳会談に期待をにじませた。

 尹大統領は同日、龍山(ヨンサン)大統領室で秋葉局長と面会し、「安保・産業・科学技術分野で韓日の国家安全保障会議(NSC)間の緊密な協議を通じて、引き続き韓日協力の幅を広げるとともに、連携を深めていくことを期待している」としてこのように述べたと、イ・ドウン報道官が書面ブリーフィングを通じて明らかにした。秋葉局長は「韓日関係改善を主導した尹大統領の勇気ある決断を高く評価する。これに少しでも応える気持ちで、今回の答礼訪問を決めた」という岸田文雄首相のメッセージを伝えたという。日本の国家安全保障局長が訪韓したのは、2014年10月の谷内正太郎局長以来8年6カ月ぶり。

 1泊2日の日程で同日午前に金浦(キンポ)国際空港を通じて入国した秋葉局長は、チョ・テヨン国家安保室長と韓日安保室長会談を開き、岸田首相の訪韓準備状況を点検した。大統領室は報道資料で「(両者は)団結した対北朝鮮対応過程で韓日、韓米日がより緊密に協力すべきという点で意見の一致をみており、北朝鮮の人権問題を解決するためにも緊密に協力していくことで合意した」と明らかにした。 両者は韓国政府のインド太平洋戦略と日本政府の「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)構想の履行、2週間後に広島で開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)の開催を成功させるため共に努力することにした。

 チョ室長と秋葉局長が主管する韓日経済安保対話の発足会議も開かれた。大統領室によると、両国はサプライチェーンの安定と回復力の向上▽核心・新興技術▽気候変動への対応▽エネルギー安保などを議題に「両国の共同利益を作り出す方向で経済安保分野の協力を深める」ことで合意したという。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/1090454.html韓国語原文入力:2023-05-03 20:58
訳H.J

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