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韓国の市民団体「尹錫悦政権は福島第一原発の汚染水放出に明確な立場を表明せよ」

登録:2023-04-14 03:38 修正:2023-04-14 07:46
釜山の市民団体は13日、釜山東区草梁洞の日本総領事館近くの平和の少女像前で記者会見を行い、福島第一原発の放射能汚染水の海洋投棄阻止に積極的に取り組むよう尹錫悦政権に求めた=キム・ヨンドン記者//ハンギョレ新聞社

 釜山(プサン)の複数の市民団体が、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権に対し、福島第一原発の放射能汚染水の海洋投棄阻止に積極的に取り組むよう求めた。

 社会大改革釜山運動本部などの5つの地域市民団体は13日、釜山東区草梁洞(トング・チョリャンドン)の日本総領事館近くの平和の少女像前で記者会見を行い、「尹政権が福島第一原発の放射性汚染水の海洋投棄を黙認すれば、核テロの共犯になる」としてこのように要求した。

 これらの団体は「日本政府は、本年に放射性汚染水を海洋に放出すると発表した。福島第一原発の溶けた核燃料から高濃度の放射性汚染水が発生し続けているが、(汚染水を)海に捨てるというのだ。日本政府は国際原子力機関(IAEA)の検証によって汚染水を安全に管理するというが、汚染水の放射性物質の測定と公開はできないという態度だ」と主張した。

 続けて「尹政権はこのような現状と状態に対する正確な理解なしに、日本政府の主張に同調している。『憂慮、遺憾、反対』という表現を一度も使ったことがないという。国民の健康と安全をかなぐり捨てている。国際法的に強く対応すべきだ」と強調した。

 これらの団体はまた「汚染水の海洋放出は日本に近い釜山市民の安全と命を脅かし、漁業者と水産業従事者の生存権を奪うだろう。さらには未来の世代から海を奪うテロだ。尹政権は日本政府による汚染水海洋投棄の阻止に最善を尽くすべきだ」と述べた。

 釜山キョレハナのキム・ユラン事務処長は「汚染水の海洋放出は全世界に対する犯罪だ。今からでも日本政府は汚染水投棄計画を全面中止せよ」と述べた。脱核釜山市民連帯のイム・ミファ執行委員は「韓国政府は日本の水産物の輸入禁止措置に対して、国民的な憂慮があるにもかかわらず、明確な答えを出していない。国民の命や安全などに対する深刻な脅威であるにもかかわらず、一貫して沈黙している」と批判した。

 日本政府は昨年4月、福島第一原発に保管中の放射能汚染水を海洋放出する方針を決め、今夏に放出する計画だ。

キム・ヨンドン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/yeongnam/1087749.html韓国語原文入力:2023-04-13 14:30
訳D.K

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