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日本国内で台湾に2番目に近い石垣島にミサイル部隊を配備

登録:2023-03-14 19:51 修正:2023-03-15 06:55
日本陸上自衛隊の12式地対艦誘導弾=陸上自衛隊提供//ハンギョレ新聞社

 台湾から約240キロの距離の石垣島に16日、陸上自衛隊駐屯地を開設するとともにミサイル部隊が配備される。台湾有事と日中が激しい領土紛争を繰り広げる尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる防衛力強化の一環だ。

 日本防衛省は、石垣島に陸上自衛隊駐屯地が16日に開設されるとし、公式行事は来月2日に開かれる予定だと明らかにした。ここでは12式地対艦誘導弾と03式中距離地対空誘導弾などを主力兵器として使用し、ミサイル・警備部隊を含む570人余りの隊員が配置される。5日、ミサイル発射機など軍用車両200両が石垣島に搬入されたのに続き、18日には弾薬も島に入る。

 石垣島は、日本で2番目に台湾に近いところだ。最も近いのは111キロ離れた与那国島だ。ここには2016年3月に陸上自衛隊駐屯地が開設されたが、沿岸監視隊だけが配置されており、ミサイル部隊はまだない。石垣島が日本のミサイル部隊の中で台湾に最も近い最前線になるわけだ。

 読売新聞は「沖縄本島を除いて南西諸島は長い間陸上自衛隊の空白地域だった」とし、石垣島に駐屯地が開設されたことで防衛省が計画していたことはすべて解決されたと伝えた。

 日本政府は中国を牽制するために2010年半ばから南西諸島に対する軍備を強化してきた。鹿児島県奄美大島、沖縄県宮古島にミサイル部隊が配備され、今年石垣島に続き沖縄本島うるま市には地対艦ミサイル部隊の配備を計画している。与那国島もミサイル部隊の配備を推進している。

 時事通信は「南西諸島の陸自施設に、敵のミサイル拠点などをたたく反撃能力(敵基地攻撃能力)で活用する長射程の国産ミサイルが配備されるとの見方もある」と伝えた。防衛省は「敵基地攻撃」のため自衛隊が運用中の「12式地対艦誘導弾」の射程を200キロから1000キロ以上に延ばす作業を進めている。配備は2026年以降を計画している。

東京/キム・ソヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1083533.html韓国語原文入力:2023-03-14 16:06
訳J.S

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