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尹大統領、「朴正熙生家」を日程非公開で訪問…訪問録に「偉大な指導者」

登録:2023-02-02 03:21 修正:2023-02-02 08:48
尹錫悦大統領が1日午後、慶尚北道亀尾市の朴正熙元大統領の生家を訪れ、市民とあいさつを交わしている=大統領室提供//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は1日、新年最初の地方日程として朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領が設立した慶尚北道亀尾市(クミシ)の金烏工科大学と朴正熙元大統領の生家を訪れた。朴槿恵(パク・クネ)元大統領の誕生日(2月2日)を翌日に控え、保守派の票田である大邱市と慶尚北道に向かったのには、保守アイデンティティを固めるという意図があるものと解釈される。

 尹大統領はこの日午前、金烏工科大学で「人材養成戦略会議」を開催し、「第4次産業革命とグローバル技術覇権競争の中で国が生き残る道は、優れた科学技術人材を多く育てることのみ」だと語った。この日初めて開催された人材養成戦略会議は、省庁間協業を通じて総合人材養成政策を樹立・推進するために新設されたもので、尹大統領が議長を務める。

 尹大統領は、「金烏工科大学は、国の未来に対する卓越した洞察力を持つ朴正熙大統領が1975年から設立を推進し、亡くなる1カ月前に最終的に裁可した、朴大統領の精神の息づく場所」だとし、「多くの技術人材を輩出した金烏工科大学で人材養成戦略会議の初会議を開催したことは、非常に大きな意味がある」と強調した。金烏工科大学は朴正熙元大統領が技術人材養成を目標として自身の故郷である亀尾に設立した4年制大学で、尹大統領の発言は朴正熙元大統領の「科学立国、技術自立」とのメッセージを継承することを示したものと読み取れる。

 尹大統領はその後、日程非公開で朴正熙元大統領の生家も訪問した。政治活動を始めた直後の2021年9月、大統領候補だった昨年2月に続き3度目だ。尹大統領は追悼館で献花し、生前の写真を見ながら説明を聞いた。尹大統領は訪問録に「偉大な指導者が率いた偉大な未来、国民と共に忘れずに受け継いでゆく」と記した。この日、尹大統領が訪問した朴元大統領の生家には2000人あまりの市民が集まり、尹大統領を歓迎した。キム・ウネ広報首席が書面ブリーフィングで明らかにした。この日は朴槿恵元大統領が昨年3月に大邱市達城(タルソン)の自宅に入居した後、初めて迎える誕生日の前日だ。尹大統領は31日、朴元大統領にお祝いのランの花を贈った。1月11日のキム・ゴンヒ女史の大邱西門市場(ソムンシジャン)訪問に続くこの日の尹大統領の亀尾訪問の裏には、政権支持層の結集を通じて30%台後半にとどまっている国政支持率を上昇させるという本音が隠れているものとみられる。

 尹大統領はこれに先立ち、亀尾国家産業団地内のSKシルトロンを訪問し、地域経済の活性化を約束した。アラブ首長国連邦(UAE)・スイス歴訪に同行したSKのチェ・テウォン会長とも10日ぶりに再会し、半導体ウェハー生産施設を視察した。

 尹大統領は投資協約式で「本日締結された投資協約は、半導体素材の国産化とサプライチェーン確保はもちろん、2000人あまりの雇用の創出によって地域経済活性化の土台となるだろう」とし「企業投資環境を改善するために税額控除を大幅に高め、政策的努力を揺らぐことなく推進し、後押ししていく」と語った。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1077943.html韓国語原文入力:2023-02-01 21:10
訳D.K

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