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韓国外交部「韓国に協力したアフガン人、軍輸送機3機で移送作戦を遂行中」

登録:2021-08-25 07:02 修正:2021-08-25 07:43
イスラム武装組織タリバンが掌握したアフガニスタンの首都カブールのハミド・カルザイ国際空港で今月22日(現地時間)、米軍が警備に当たっている中、国外に脱出しようとするアフガン難民らが米空軍C-17輸送機に乗り込んでいる=米空軍提供//ハンギョレ新聞社

 韓国政府が、アフガニスタンで韓国政府の活動を支援した現地人職員と家族を韓国に連れてくる作戦を遂行中であることを明らかにした。彼らの韓国国内移送が差し迫ったものと見られる。

 外交部は24日、記者団に公示文を送り、「アフガニスタンで韓国政府の活動を支援してきた現地人職員およびその家族を韓国に連れてくるため、韓国軍の輸送機3機をアフガニスタンと近隣諸国に派遣し、作戦を進めている。彼らは数年間、大使館、韓国の病院、職業訓練院などで勤務したことがある」と明らかにした。

 ソ・フン大統領府国家安保室長は前日、国会運営委員会全体会議に出席し、「現地で韓国に協力したアフガン現地人の問題が急務だ」とし、「韓国政府は彼らに安全な避難所を確保しなければならないという国家的問題意識と責務を負っている。彼らの韓国への移送問題を含めて対策を講じている」と述べた。外交部は現地職員を韓国に連れてくる作戦を「遂行中」と明らかにした。国内移送の対象として検討されているアフガン現地人職員とその家族は約400人にのぼる。

 さらに政府は、韓国に滞在中のアフガニスタン人に対しては、特別滞在許可を検討する方針だ。パク・ボムゲ法務部長官は同日午前、政府果川庁舎に出勤する際、記者団に対し「ミャンマー事態の時も特別滞在許可の基準があったが、アフガニスタン人にも同じ基準を適用できると思う」と述べた。法務部が集計したところによると、韓国内に滞在しているアフガニスタン人は417人で、このうち約120人の滞在期間が今年中に終了する。大多数が外交や留学、研修関連の目的で滞在している。法務部は今年3月、軍部クーデターにより流血事態が発生したミャンマーの状況を考慮し、国内に滞在中のミャンマー人約2万5千人に滞在期間が過ぎても現地情勢が緩和された後に自ら出国できるようにする臨時滞在資格を与えた。

 しかし、アフガニスタン難民を在韓米軍基地などに一時収容する案は実現しないものとみられる。ロイターは24日付で、この事案をよく知る関係者の話として「米国は(在韓・在日米軍基地以外に)もっと良い所を見つけたものとみられる。輸送と地理的理由などから(アフガ二スタン難民受け入れ国の)リストから韓国と日本が除外された」と述べたと報じた。チョン・ウィヨン外交長官も前日の国会外交統一委員会で、アフガニスタン難民を在韓米軍基地に受け入れる問題に関し「その可能性は全くない」と答えた。

キル・ユンヒョン、オク・ギウォン、チェ・ヒョンジュン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/1008972.html韓国語原文入力:2021-08-25 02:12
訳H.J

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