5日、新型コロナウイルスの感染者が新たに715人確認された。防疫当局は第3波局面で初めて減少に転じたと発表したものの、コロナにより死亡した人の数は、初の死者の発生以来320日あまりで1000人を超えた。
中央防疫対策本部(防対本)は、5日午前0時現在、過去24時間以内に確認された地域社会での感染者が672人、国外からの流入感染者が43人だったと明らかにした。前日(1020人)より305人の減少だ。防対本のイ・サンホン疫学調査分析団長はこの日の定例ブリーフィングで「第3波で初めて確認された減少」とし「先週の感染再生産指数は1以下であることが分かった」と述べた。感染再生産指数とは、1人の感染者が何人に感染させるかを表す指標。
多少の落ち着きを見せている感染者の増加とは裏腹に、死者は12月以降急増している。5日0時現在で死者は26人増え、累計1007人となった。昨年2月20日の最初の死亡者発生以来321日目のことだ。昨年12月31日に累計死亡者が900人になってからわずか5日で107人増加したことになる。
イ団長は、死者増加の原因について「コロナは60歳以上の人口では致命率が急激に上がる特性を示している」とし「先月、療養機関と療養病院で患者が多数発生した。大半が基礎疾患のある高年齢層で患者が多発したため、不可避的に死者が増えた」と説明した。防対本の説明によると、累計死者1007人のうち50.3%に当たる507人が療養病院などの施設や病院で感染していた。イ団長は「発症後、数週間の期間を経てゆっくりと亡くなる方が増えているため、死者は今後も増える可能性がある」と述べた。
一方、食品医薬品安全処はこの日、高齢者を中心としてコロナ治療薬であるかのように誤って認知され、購入ブームが起きているマラリア治療薬のヒドロキシクロロキンについて、「実際の効果は立証されていない」と述べた。また、抗炎症薬のデキサメタゾンを求める人が増えていることに関しても、「免疫抑制作用により感染症状が悪化する可能性があり、コロナ治療に使用するにしても必ず医師の助言と処方に従わなければならない」と説明した。