ユン・ソクヨル検察総長の懲戒問題を審議中のチョン・ハンジュン法務部検事懲戒委員会委員長(韓国外国語大学法学専門大学院教授)は11日、ハンギョレのインタビューで、「法学者として事実関係と法理を通じてのみ決定する」と述べた。これに先立ち、ユン総長側は10日に開かれた懲戒委の会議で、チョン委員長の検察過去事委員会での活動前歴を理由に「公正な審議を期待できない」とし、忌避申立てをしている。また、今年8月の国会でのセミナーで「検察改革の最大の抵抗勢力は特捜部だ。特捜部出身のユン総長があのように抵抗するのは、前官礼遇という枠で見れば十分理解できる」という発言も問題だと指摘した。しかしチョン委員長は「委員会の活動は前の政権の下でも行っていた」とし「公正な結果を見守ってほしい」と述べた。以下、一問一答。
-検察総長の懲戒を決定する難しいポストだが、懲戒委員(長)を引き受けることになった理由は。
「私でなくても、誰かは引き受けなければならないポストだった。法学者として今回の事案を公正に判断できると考え、受諾した」
-ユン総長に対して公に批判したことについて、ユン総長側の弁護団が公正性に対する疑義を提起しているが。
「マスコミが私の過去の(ユン総長に対する)批判発言を問題視しているが、発言は発言にすぎない。一部の発言だけを選んで歪曲しようとしているのかも知れない。私は李明博(イ・ミョンバク)政権の時も法務部女性政策審議委員会の委員として活動している。現政権に偏向的という言葉は納得できない」
-懲戒委でシム・ジェチョル法務部検察局長が忌避申立てを棄却させた後「回避」したのは小細工だという批判が出ている。
「ユン総長側の弁護団が、事実上委員会の進行が不可能なほど3人、2人、個人に対して忌避申立て事由をそれぞれ分けて忌避申立てしたことが問題ではないか。そのように問題を挙げたら懲戒委員になれる人は誰もいない」
-これから懲戒委員会の進行で、どのような部分に重点を置くのか。
「ユン総長側に最大限反論権を保障しようと思う。もともと初審議の翌日である11日に2次審議をしようという意見もあったが、ユン総長側で確認しなければならない監察記録が多いとしたため、15日に期日を延期した。昨日から懲戒委の記録を閲覧できるようにし、次の期日まで弁護団が記録を閲覧できるようにした」
-15日には懲戒決定が出るのか。
「まだ決まっていない。ユン総長側に十分な反論権を与えようという考えだ。ユン総長側が申請した証人7人を採択し、委員会職権でシム・ジェチョル検察局長を採択した。証人の話を十分に聞いて懲戒事由を判断する。法学者として事実関係と法理を通じてのみ問題を判断しようと思う。公正な結果を出すまで見守ってほしい」