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ノーベル平和賞 オバマ, アフガン増派 正当化

登録:2009-12-11 09:44

原文入力:2009-12-11午前02:04:41
受賞演説で "米国安保脅威に立ち向かい戦う必要" 強弁

クォン・テホ記者

←バラク・オバマ米国大統領が10日(現地時間)トルビョルン ヤーグラン ノーベル委員会委員長からノーベル平和賞賞牌とメダルを受け取っている。最近アフガン増派決定を下したオバマの受賞に、国際社会の評価が交錯していたため、受賞式の間 彼の表情は一貫して悲壮だった。 オスロ/AP連合ニュース

彼は口を硬く閉ざした。2時間20分間進行された受賞式の間、全く笑いを見せなかった。戦時中の最高統帥権者に与えられるノーベル平和賞を巡る論争が彼を押さえ付けたのか。原稿なしで36分間続いた彼の受賞演説は、終始悲壮な語り口だった。10日(現地時間)ノーベル平和賞授賞式が開かれたノルウェー,オスロ市庁舎は喜びよりは彼が行っている戦争を正当化しようとする単語で埋め尽くされた。庁舎の外側ではグリーンピースと反戦団体会員たちが集まり「アフガニスタン人が犠牲を払っている」と叫んだ。

バラク・オバマ米国大統領のノーベル平和賞受賞演説は「二ヶ所で戦争を遂行している最高司令官」として自身を紹介することから始まった。彼は「米国の安保を害する威嚇や世の中の悪に対抗し時々戦う必要がある」と話した。先週彼は8年続けてきたアフガニスタン戦場に米軍3万人を増派すると発表した。このため‘イラクとアフガンなど2ヶ所で同時に戦争を指揮する司令官’がノーベル平和賞を受けるという批判が米国内外で強かった。

彼は「非暴力運動はヒットラーの軍隊を止めることはできない」とし「私は米国を防御して保護しなければならない義務がある大統領」と話した。軍最高統帥権者の自身の現実的位置とその位置で今‘正義のための避けられない戦争’を遂行していることを強調したのだ。だが「ノーベル平和賞を受けたシュヴァイツァー博士,マーチン・ルター・キング牧師,マーシャル,マンデラのような歴史中の巨人と比較すると私の業績は微弱だ」とし精一杯腰を低くした。

"戦争と平和の関係は難しい質問" と語った彼は、暴力の代案として外交的努力を強調した。平和に対する信念も重視した。

米国内世論はオバマのノーベル平和賞受賞に懐疑的だ。8日発表されたキニピアック大の世論調査で、回答者の66%が‘オバマは平和賞を受ける資格がない’と答えた。 <ニューヨーク タイムズ>と<CBS>が9日に発表した共同世論調査でオバマの国政遂行支持率は年内最低値の50%以下に下がった。

リュ・イグン記者,ワシントン/クォン・テホ特派員ryuyigeun@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/392648.html 訳J.S