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ローマで2年前に失踪した北朝鮮の元イタリア大使代理、昨年7月に韓国に亡命

登録:2020-10-07 09:42 修正:2020-10-07 11:42
2018年11月の帰任を前に突然行方をくらましていた朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のチョ・ソンギル駐イタリア大使代理が韓国に入国したことが6日に分かった/聯合ニュース

 2018年に行方をくらましていた北朝鮮のチョ・ソンギル元駐イタリア大使代理が韓国に亡命したことが確認された。北朝鮮の高官が韓国行きを選んだという点で、南北関係にも波紋が予想される。

 国会情報委員会幹事である野党「国民の力」のハ・テギョン議員は6日、フェイスブックに「チョ・ソンギル元大使は昨年7月に韓国に入国し、当局が保護していることが分かった」と明らかにした。

 チョ元大使代理は2017年9月、北朝鮮の6回目の核実験を理由にイタリア政府が当時のムン・ジョンナム駐イタリア大使を追放した後、大使代理を務めた。しかし、任期満了を控えた2018年11月に突然姿を消して以来、2年間行方が分かっていない。当時行方をくらました理由は明らかにされていないが、イタリアなど外国政府の身辺保護を受け、第三国への亡命を打診中である可能性が高いと伝えられていた。昨年2月には、イタリア外務省がチョ元大使代理の未成年の娘が北朝鮮に送還された事実を公式に確認した。

 チョ元大使代理の韓国入国は、1997年のファン・ジャンヨプ元労働党国際秘書以来約20年ぶりに出た北朝鮮の最高位クラスの人物の韓国亡命となる。特に、2011年に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が政権についた後、北朝鮮の大使級外交官の亡命はチョ元大使代理が初めてだという。チョ元大使代理の亡命の知らせが伝えられた後、北朝鮮の金正恩国務委員長は海外滞在外交官を本国に呼び戻し、思想教育を行った。

チャン・ナレ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/964718.html韓国語原文入力:2020-10-07 09:19
訳C.M

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