ダニエル・カブラー米陸軍宇宙ミサイル防衛司令官は4日(現地時間)、「我々は北朝鮮から発射されるすべてのミサイルを最上の重大脅威として扱わなければならない」と述べた。
カブラー司令官は、この日行われた宇宙・ミサイル防衛シンポジウムにおいて、北朝鮮が核弾頭の小型化に成功した可能性があるとの国連報告書が出たという前日の報道についてこのように述べたと、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報道した。同氏は「我々はすべての弾頭に何があるかを判断するのに困難を抱えているため」と述べた。続いて「そのため、我々はミサイル防衛迎撃において、訓練によって準備された兵力を最高の能力で配備していなければならない」と述べた。ロイター通信は3日、国連安全保障理事会傘下の北朝鮮制裁委専門家パネルが作成した報告書を引用し、複数の国が「北朝鮮が弾道ミサイルの弾頭に搭載できる小型化した核兵器を開発した」と判断していると報じた。
シンポジウムの基調演説でチャールズ・リチャード米戦略軍司令官は「北朝鮮は違法な核兵器の追求を続けており、ミサイルシステムを改善している」と述べた。また「こうした能力は域内の米国の兵力と同盟を脅かし、ここ数年間に行われた大陸間弾道ミサイル(ICBM)試験は米国の本土にとって脅威となり得る」と述べた。