正義記憶連帯(正義連)の後援金の使途などについて問題を提起した日本軍「慰安婦」被害ハルモニ(おばあさん)のイ・ヨンス(92)さんが25日、2回目の記者会見を開く。これに先立ち、イさんが前正義連理事長のユン・ミヒャン共に民主党比例代表当選者に記者会見への出席を提案したが、ユン当選者は出席しないものと見られる。
イ・ヨンスさん側は25日昼2時、大邱南区(ナムグ)のある喫茶店で、正義連とユン当選者をめぐる各種の疑惑が浮き彫りになってから18日たってイさんの立場を表明する記者会見を開く計画だと24日に発表した。2回目の記者会見が開かれる喫茶店は、イさんが今月7日に初めて記者会見を開いた場所で、当時イさんは「水曜集会をなくさなければならない。参加した学生たちが出した後援金がどこに使われるのか分からない」とし、「後援金を私に支援したことはない」と主張した。
2回目の記者会見は市民団体の支援なしに、イさんが直接主催する方式で行われる。「大邱挺身隊ハルモニと共にする市民の会」のある関係者は24日、ハンギョレとの電話インタビューで「イさんと相談して記者会見文を作成しようとしたが、ハルモニが記者会見文なしに発言するとおっしゃった」とし、「ハルモニ個人が主催する記者会見として行われる」と述べた。 前回の1回目の会見後に出た「黒幕説」などを排除するためとみられる。
記者会見の内容は具体的に伝えられていないが、大きく分けて3つになると予想される。正義連の本来の趣旨の継承や水曜集会への不参加、ユン当選者に対する法的処理に関する言及だ。イ・ジュソン日帝強制動員犠牲者家族協同組合理事長は「日本に賠償してもらい、謝罪を受けるという正義連の精神を受け継ぐものの、(イさんが)水曜集会には出席しないという立場が発表されるだろう。さらに『ユン当選者は法に則って処理されなければならない』という内容で記者会見が進められると聞いた」と語った。
イさんは今月19日夜8時50分ごろ、大邱市内のホテルでユン当選者と会った後、健康が急激に悪化したという。このため、周辺では記者会見の日程変更を考慮したが、イさんが日程どおり進める意向を強く示したという。イさんの側近は「かなりやせており、健康診断を勧めたが、病院へ行かなかった」とし、「記者会見を強行する意志が強い」と説明した。