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‘8頭身に悲しげな目つき’伽耶少女 復元

登録:2009-11-26 07:47

原文入力:2009-11-25午後08:48:26
権力者の墓に殉葬された10代の女性
古代韓国人対象 初の科学的成果

ノ・ヒョンソク記者

←慶南,昌寧,松峴洞の伽倻時代古墳で殉葬されたまま発見された1500余年前の10代少女の人骨による人体復元模型。この模型像は25日午前、ソウル,世宗路の国立故宮博物館大会議室で公開された。 カン・ジェフン選任記者khan@hani.co.kr

1500余年前、権力者の墓に埋められ悲運の生涯を終えた伽倻国の10代少女。 彼女は低い背丈,細い腰,長い首にあどけなく悲しげな目をしていた。去る2006~2007年慶南,昌寧,松峴洞の伽倻古墳発掘当時、殉葬(支配者の墓に配下の人々を殺し共に埋めた風習)されたまま発見された10代女性の人骨の生きているかのような人体復元模型が25日国立故宮博物館で公開された。  

16才と推定されるこの伽倻少女像は背丈153cm,胴回り21.5インチで8頭身に近い美人像だ。国内で初めて古代韓国人の顔とからだが科学的方法を通じて復元された。古墳を調査した国立伽倻文化財研究所(所長 カン・スンヒョン)がカトリック大医学部,忠清文化財研究院などと協力し昨年8月から学際的に進められた‘古代殉葬人骨復元研究事業’(<ハンギョレ>11月13日付24面)の結実だ。

研究陣は墓の墓室床で発見された10代女性の骨をコンピュータ断層(CT)撮影,3Dスキャン グラフィック,デジタル復元などを経て分析した後、複製して人体骨格を作った。見つかった人骨から複製した骨は計108ヶ。この内59ヶを選び元々人骨に残っていなかった骨部位は現代韓国人の平均骨モデルを土台に118ヶを新たに作り接合させ骨格を完成した。続いて映画などの最新特殊メイク技法専門家たちがシリコン材質の皮膚と筋肉などを付け、毛髪と眉毛を植え少女の完全な全貌を蘇らせた。

伽倻少女像の丸い顔とスタイルは、同じ年頃の現代韓国女性とは多少違う。あごの骨が現在より短かったために、顔は左右が広く上下は短い。腰も現代人の平均(26インチ)に比べ細い。殉葬人骨の身長は発掘当時135cmに過ぎなかったが、法医学上の身長算出公式により152cm内外と本来身長を推定し、筋肉と皮膚,髪の毛を植え153.3cmに合わせた。ヘアースタイルは新羅埴輪と日本の高松古墳壁画侍女像を、服飾は大伽倻博物館の復元衣服を参照したという。伽倻少女像は29日まで国立故宮博物館で展示され、来月1~6日は郡立昌寧博物館に移し展示される。

ノ・ヒョンソク記者nuge@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/389784.html 訳J.S