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今回はクラブ発集団感染…首都圏、再び非常事態

登録:2020-05-09 02:34 修正:2020-05-09 07:24
今月6日にコロナ陽性判定を受けた京畿道龍仁市在住の20代の男性が訪れたソウル龍山区のクラブ近くの8日昼の様子。人々が行き来している=キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の「静かな伝播」に対する懸念が現実のものとなった。8日だけでCOVID-19患者15人が新たに確認されたが、いずれも今月6日に確定判定を受けた20代の男性からの感染だった。このうち1人は3次感染と確認され、大規模な地域感染へと広がる可能性がさらに高まった。

 中央災害安全対策本部はこの日午前の定例ブリーフィングで「京畿道龍仁市(ヨンインシ)の感染者の接触者に対する調査の過程で、(前日確認された)安養市(アニャンシ)の知人1人以外にさらに13人が確認された。このうち12人は今月2日未明にソウル梨泰院(イテウォン)のクラブで接触したもの」と明らかにした。12人の中には外国人(3人)と軍人(1人)が含まれている。午後にはソウルでクラブでの接触者1人が新たに陽性判定を受け、仁川(インチョン)では感染者の姉が3次感染と確認された。現在までに確認されている17人の患者は30代以下の若年層で、いずれも無症状または初期の呼吸器の症状や発熱を示している。

 防疫当局は、今回の集団感染の最初の感染者を龍仁市の患者と見て、この人物の職場や訪問した食堂、宿泊施設、クラブなどを対象に更なる接触者の把握と疫学調査を同時に進めている。まだこの患者の感染経路は明らかになっていないが、防疫当局は国外からの流入とは関係がないとしている。

 今回の伝播はゴールデンウィーク中に起こったため、更なる感染者の発生の可能性と地域感染の拡大に対する憂慮は非常に大きい。中央防疫対策本部のチョン・ウンギョン本部長は「何よりも初動対処が必要な時。感染者が訪問した動線にとどまったり接触したりした人は、家にとどまって保健所や1339に必ず届け出てほしい」と呼びかけた。

 一方、保健福祉部のパク・ヌンフ長官は防疫当局および17の市・道と緊急会議を行った後、同日夜8時から全国のクラブと遊興施設に運営自粛を勧告する1カ月を期限とする行政命令を発動した。

チョ・ヘジョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/944235.html韓国語原文入力:2020-05-08 22:13
訳D.K

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