米国3都市を歴訪しているソウル市のパク・ウォンスン市長は、米国に建てられた日本軍「慰安婦」記念碑を訪れて献花した。
パク市長は9日午後1時40分(現地時間)、米カリフォルニア州サンフランシスコのダウンタウンにあるセントメリーズ公園を訪問した。この公園には、2017年に米大都市では初めて、公共の敷地では8番目に建てられた日本軍「慰安婦」記念碑がある。サンフランシスコの記念碑は米国「慰安婦正義連帯」と非営利団体である「キム・ジンドク・チョン・ギョンシク財団」の主導で作られた。
パク市長はこの場で「さまざまな困難を乗り越え、皆さんが力を合わせて慰安婦被害者の女性たちの記念碑をこことソウル南山(ナムサン)にも設置して下さった」とし、「正義のための団結という大義は今後も続くだろう」と述べた。
その後、パク市長は1846年から148年にわたって米軍の訓練施設として使われ、閉鎖後は公園として生まれ変わったプレシディオ公園を訪問した。パク市長は公園管理機関の「プレシディオ・トラスト」のウィリアム・グレイソン理事長らと会い、公園運営の現況や市民参加、公園運営の財源調達などについて意見を交わした。
一方、(米軍基地返還予定地の)龍山公園造成の方向性について尋ねる記者の質問に対し、パク市長は「プレシディオ米軍基地が公園に転換されたさまざまな過程から、私たちは多くのことを学ぶことができる」とし、「(龍山公園)は何を保存し、どのように環境汚染を浄化し、市民に愛される公園につくりあげるのか、多くの研究と模索がなされるべきと思う」と述べた。
パク市長はこの日午後4時30分、サンフランシスコ市のロンドン・ブリード市長と会談する予定だ。両市長は階層の両極化と不平等・不公正社会をテーマに意見を交わす。ロンドン・ブリード市長はサンフランシスコ初の黒人女性市長で、普段から公共住宅の供給やホームレス問題、平等社会の実現に大きな関心を持っているという。この席でパク・ウォンスン市長はソウル市の青年手当について紹介する予定だ。