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“建設会社 過度な建築費で家主らも損害”

登録:2009-09-30 10:12
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/379471.html

原文入力:2009-09-30午前07:33:50
[<ハンギョレ>-参加連帯共同企画]
1期ニュータウン往十里-借家人たちはどこへ行ったか
開発利益 殆どなく
建設会社だけが大儲け

チョン・ユギョン記者,キル・ユンヒョン記者

ソウル,城東区‘往十里ニュータウン’ 1区域組合員チョン・ジョンエ(71)氏は2階建て多世帯住宅を所有していた組合員だが、すでにかなり以前に‘ニュータウン ラッキーチャンス’の夢をあきらめた。

彼女は50年前に24才で新妻としてこちらの月払い借間(月1万5千ウォン)で新婚生活を始め、20年後に家を建てる希望を実現した。チョン氏は去る2月に住み慣れた往十里を離れ、ソウル,東大門区,新設洞の1億5千万ウォンの貸切アパートに移住した。彼女は「往十里でアパートの分譲を受けようとすれば7千万ウォン程度の分担金を更に出さなければならない」として「最近になって事業進展が遅れ‘分担金が1億5千万ウォンまで上がりかねない’という話が出始めている」と話した。チョン氏は「他の収入がなく息子に頼って暮らしている」として「誰が高い家を建ててくれと言ったか」として声を荒げた。

‘指定されさえすれば大当たり’と言われていたニュータウン地域に何が起きているのだろうか? 専門家たちは「この地域で事業を進めたGS建設・現代産業開発・三星物産・大林産業など大型建設会社の貪欲のために組合員らの取り分は殆どない」と口をそろえる。

<ハンギョレ>が往十里1・2・3区域の管理処分計画を分析してみると、事業施行で増えた財産価値を現わす‘開発利益率’は100%を辛うじて越える100~110%と確認された。開発事業以前に1億ウォンの家を持っていた主人は、事業後に1億~1億1000万ウォンの財産を持つようになるということだ。

チョン氏が属した1区域の場合、全体分譲収入6995億ウォンから事業費(4202億ウォン)とこの地域の土地建物の従来価値(2530億ウォン)等を引いた開発利益は13億ウォンに過ぎなかった。開発利益率は100.35%だ。事業が終わった後、1億ウォンだった財産が辛くも1億35万ウォンになるということだ。ここにはチョン氏の家賃収入減少分(月60万ウォン)等は含まれない。地域住居権運動団体の‘分かち合いと未来’のイ・ジュウォン局長は「往十里ニュータウン事業は建設会社が持っていく過度な建築費のために組合員らはむしろ損害をこうむる構造」と話した。

チョン・ユギョン,キル・ユンヒョン記者edge@hani.co.kr

原文: 訳J.S