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南北仏教界、釈迦生誕の日迎え3年ぶりに「共同発願文」を採択

登録:2018-05-23 05:37 修正:2018-05-23 08:23
釈迦生誕の日の今月22日午前、ソウル鍾路の曹渓寺で開かれた灌仏会/聯合ニュース

 仏紀2562年、釈迦生誕の日を迎えた22日、全国のお寺で灌仏会が一斉に開かれた。

 大韓仏教曹渓宗は同日午前、曹渓寺(チョゲサ)で宗正チンジェ僧侶と総務院長のソルジョン僧侶など、1万人あまりが参加した中、灌仏会を行った。チンジェ僧侶は奉祝法語で「朝鮮半島に平和と繁栄の時期が到来した」としたうえで、「南北が真に一つになる道は、国民すべてが我々の心の中にある対立と不信をなくし、互いを理解し、配慮することで、民族の同質性を回復すること」だと述べた。ソルジョン僧侶は奉祝辞で「分断の長い冬が過ぎて平和の春がやって来た」とし、「平和の実践のため、進歩と保守、階層を超えて一つになって進もう」と述べた。また、「自分の人生を豊かにし、世界の平和を主導する主人公になるためには、貪欲と無知を深く省察し、欲望が満たされる未来ではなく、清貧と自足の未来を描いていかなければならない」と強調した。

 また、仏教界は2015年以来3年ぶりに南北共同発願文を採択した。曹渓宗は同日、北側の朝鮮仏教徒連盟と同じ時刻に各寺院で共同発願文を朗読した。仏教界は共同発願文で「板門店(パンムンジョム)宣言は南北が共に新しい歴史の出発を宣言した信号弾であり、途切れた民族の血脈を繋いで自主統一の新しい時代を切り開いていくための歴史的道しるべ」だとし、「我々は板門店宣言を民族共同の統一綱領、自主統一の法灯として高く掲げ、その実践に向け勇猛精進する」と誓った。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領はト・ジョンファン文化体育観光部長官が代読した祝辞で、「平和と繁栄の新しい朝鮮半島時代を迎えられるよう、貧者一灯(貧しい人が明らかにした灯一つ)の心で祈ってほしい」と述べた。文大統領はさらに、「今年、釈迦生誕の日は実に特別だ。元の意味と名前を取り戻そうと努力してきた仏教界の長年の念願が叶った」と述べた。政府は、文大統領の大統領選挙当時の約束通りに、昨年10月、従来の「釈迦生誕の日」名称を「お釈迦様がいらした日」に変えた。

 曹渓寺の灌仏会には自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表、正しい未来党の劉承ミン(ユ・スンミン)共同代表、正義党の李貞味(イ・ジョンミ)代表など与野党の指導部と丁世均(チョン・セギュン)国会議長、与野党のソウル市長候補などが出席した。また、韓国カトリック教主教会議議長のキム・ヒジュン大主教や韓国キリスト教教会協議会(NCCK)イ・ホンジョン総務など、宗教人らも同席した。

チョ・ヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/religious/845751.html韓国語原文入力:2018-05-22 22:44
訳H.J

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