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「下野クリスマス」のろうそくがイブの夜を照らす

登録:2016-12-23 23:25 修正:2016-12-24 09:27
クリスマス2日前の23日夕方、ソウル中区明洞聖堂前広場の松の木にセウォル号未救出者9人の速やかな帰還を祈る黄色い舟と星型のオーナメントが吊るされている=キム・ミョンジン記者//ハンギョレ新聞社

 24日のクリスマスイブに開かれる9回目のろうそく集会はクリスマスムードで盛り上がる予定だ。

 「朴槿恵(パク・クネ)政権退陣のための青年行動」(青年行動)はこの日午後4時にソウル光化門(クァンファムン)広場を訪れた子どもたちに童話の本と毛糸の帽子、動物の形の下野シールを入れたプレゼントセット300個を配る計画だと23日明らかにした。このため青年行動は「青年サンタ」300人を事前に募集した。先週も青年サンタたちはキャロルを歌って子どもたちに「民主主義をプレゼントする」と言いながらプレゼントを配った。

 先週に続き今回もサンタとして活動するチェ・キョンウンさん(24)は「寒い中でも多くの人が広場に出てくるのは「こうしたことが二度と繰り返されないでほしい」という意味から、未来の世代に民主主義をプレゼントすることだと思う」と言い、「子どもたちが楽しい雰囲気の中で未来をプレゼントされたと感じてくれれば」と話した。

 広場には、今までのろうそく集会の中で最も多くの歌手が舞台に上がる。朴槿恵政権退陣のための非常国民行動(退陣行動)は「クリスマス前夜」という特殊性を考慮してこのように決定した。この日午後4時に光化門広場北端の舞台で開かれる“退いてショー”には、「ツツジの花」「私を叫ぶ」を歌った歌手のマヤ、「スーパースター」を歌ったロック歌手のイ・ハンチョル、ドラマ『君の声が聞こえる』の主題歌「エコー」を歌ったロックバンドのEvery Single Dayが歌を聞かせる。いずれもテンポの良い音調で楽しい舞台を飾る人々だ。

 午後5時に始まる本集会は「君に私は」を歌ったフォーク・グループの「自転車に乗った風景」がオープニングを飾る。行進が終わった後、舞台にはフォーク歌手のヨン・ヨンソク、ポッペラ(ポップスとオペラの合成語)歌手のルイス・チョイ、ソウルジャズビッグバンドがクリスマスムードを盛り上げる予定だ。ヨン・ヨンソクはろうそく集会初期、クリスマスキャロルの「フェリスナビダ」を替え歌にした「槿惠ではない」(クネヌン アニダ)を発表して大きな反響を得た歌手だ。彼のように「歌(ノレ)」の「歌詞(カサ)」を「替えて(バクォ)」歌う「ノカバ」6グループも舞台に上がる。退陣行動のパク・ジン共同状況室長は「クリスマスイブに行う今回の集会くらいは、腐敗し正義のない世の中ではなく、力はないが正義を持った人々が新しく生まれるような心で共に過ごしてほしい」とし、「市民たちが大統領の『早期弾劾』を象徴する奇抜な物を持って来てくれたらとてもうれしい」と話した。

クリスマスイブの今月24日、ソウル光化門一帯で開かれる週末ろうそく集会の行事内容を知らせる朴槿恵政権退陣のための非常国民行動のポスター//ハンギョレ新聞社

 芸術家たちはこの日午後2時30分から「バリケード攻略プロジェクト」を実行する。光化門テント村の芸術家たちと光化門芸術行動は、光化門広場の北端左側にある政府総合庁舎側に配置された警察車壁の前に大きな横断幕をかけ、市民たちが直接「ろうそくは消えない」というテーマで壁書と壁画を残せるようにする計画だ。「光化門芸術行動」の代表である版画家のキム・ジングォン氏(60)は、プロジェクトについて「市民に向けて威圧的に立ちはだかる警察車壁を隠し、また政府庁舍の前にいるだけに現政府に対し我々の意思表示をするという趣旨」だと説明した。午後1時30分にはタレントで司会者のキム・ジェドン氏が進行するトークコンサートから、夜9時に光化門テント村で開かれる「広場の歌を歌おう」まで、多様なプレ・アフター集会やイベントが開かれる。退陣行動はこの日午後5時から「最後まで行く!第 9回汎国民行動―朴槿恵政権即刻退陣・早期弾劾・積弊清算のための行動の日」という名前で本集会を始め、6時から大統領府と首相公館、憲法裁判所方向に行進して集会とパフォーマンスを行う計画だ。彼らは憲法裁には弾劾審判を速やかに進め早く朴大統領を罷免することを、大統領権限を代行する黄教安(ファン・ギョアン)首相には退陣をそれぞれ要求する方針だ。

 裁判所は午後5時30分以後のほとんどの集会を禁止した警察の措置に対する主催側の執行停止仮処分申立てを、この日夕方ほぼ受け入れ、クリスマス前夜の集会と行進は夜10時30分まで予定通り行われる。ただし、憲法裁および大統領府から100メートル以内の場所での集会と行進は認められなかった。憲法裁近くの行進は「ルクセント・インコーポレイテッド」前まで許容され、安国(アングク)駅5番出口での集会は許されなかった。大統領府から100メートル離れた地点である孝子(ヒョジャ)治安センターまでの行進も、午後5時30分まで認められた。

パク・スジ、ク・ドゥルレ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/775903.html 韓国語原文入力:2016-12-23 16:41
訳M.C(2417字)