韓国のロースクールが「不透明な入学選考」で絶えず不正入試を巡る疑惑が持ち上がっているのに対し、韓国よりもロースクール制度を先に導入した米国と日本は、入試の結果を詳細に公開し、透明性を高めている。
12日、ハンギョレが米国のハーバード大と日本の早稲田大のロースクールのホームページにおける開示内容を比較分析した結果、これらの大学は入学者の大学の平均成績や法学適性試験平均成績、出身大学、年齢、経歴などを公開していた。日本のロースクールは、不合格者に入試成績の結果も通知している。
米国の200校以上のロースクールは、米国弁護士協会(ABA)で要求される基準に基づいて、毎年「標準509情報レポート」を開示しなければならない。米国の上位14校のロースクールの一つハーバード大ロースクールは、毎年入学者の大学の平均成績と法学適性試験(LSAT、韓国のLEET)得点の平均を四分位の割合で公開している。ハーバード大ロースクールのホームページに公示された2015年の報告書によると、入学者の上位25%、50%、75%の大学の成績(4点満点)がそれぞれ3.96点、3.86点、3.75点となっている。総点180点の法学適性試験(LSAT)も入学者の上位25%、50%、75%がそれぞれ175点、173点、170点を獲得したと明らかにした。志願者はこれを見て自分の成績と入学生の成績を比べられる。入学生の多様性を確保するために、人種構成も公開する。ヒスパニック系やアメリカンインディアン、アラスカインディアン、アジア系、アフリカ系学生などが、入学生のうち何人なのか、それぞれ学生数と割合が開示されている。各人種別に男性と女性の割合も公開されている。
日本のロースクールはさらに詳しく公開している。代表的な私立大学の早稲田大ロースクールのホームページには、2004年から2016年までの過去の入試結果がすべて開示されている。 2015年に一般選考で選抜した2016年の入学生414人の場合、平均年齢は23.3歳(最高齢65歳、最年少21歳)、法学適性試験は総点300点のうち平均217.1点(最高点281点、最低点143点)となっている。入学生の経歴と出身大学も公開する。 2016年の一般選考で入学した人の84.3%(349人)が大学卒業を最終経歴としており、7.5%(31人)は政府機関や企業での勤務経験があるか、自営業者など他の社会経験が2年以上あることが分った。出身大学では、早稲田大出身119人、中央大58人、慶応大55人など、15の大学から4人以上の入学者を輩出した。また、早稲田大は不合格者が自分の不合格の理由を確認できるように、入試の成績を通知する手続きも備えている。入学願書を出す際に、自分の入試成績の通知を要請すると、合格者発表後1カ月以内に郵便で小論文試験と面接の成績などを教えてもらえる。
最初から志願者全員の各段階の成績を公開する学校もある。関西大学は合格者発表の祭、書類審査の総得点、筆記試験の科目別得点、面接試験の得点、総合得点、合格者の最低点まで公開している。
高麗大ロースクールのカン・ヨンギ研究教授は、「日本の40校のロースクールのほとんどは、不合格者がその理由を納得できるように、詳しく情報を開示している。入学者の多様性を確認できるように出身大学と年齢分布も公開する」と説明した。現在、韓国のロースクールは、入学選考の結果と関連した情報を自主的に公開していない。
韓国語原文入力: 2016-06-12 19:38