習近平・中国国家主席が党の最高位層に「自分の足下から点検せよ」と忠告した。国政課題としてきた反腐敗が、来年も続くことも明らかにした。
習主席は28~29日に北京で開かれた党中央政治局「民主生活会」で「中央政治局の委員はその地位や権力に陶酔し優越意識を持ってはならない」と話した。 民主生活会は、中国共産党が業務、思想分野の実践を点検する会議だ。 今回の会議には党最高指導部である25人の中央政治局委員が参加した。
習主席は「党の指導者は社会の模範にならなければならない。 家族や側近の誤った行動を点検し正さなければならない」として「(失脚した)周永康・前常務委員、薄煕来・前重慶市党書記、令計劃・前統一戦線工作部長と二人の前職中央軍事委副主席である徐才厚、郭伯雄の例を反面教師として自ら党と国家、人民と歴史に恥ずかしくないよう節制しなければならない」と述べた。 習主席が言及した周永康や薄煕来、令計劃らは全て失脚の過程で子供と夫人の贅沢、腐敗行為が明らかになった。
習主席は「党の精神は、年齢を重ねれば自ずから宿るものではなく、絶え間ない鍛練が必要だ。 そうしなければ党は衰退し完全に消えることもある」として「指導者の行動や話は、どれも個人的なものではなく全て党、国家、人民と関連したものだ」と述べた。
習主席のこのような言及は、来年も自身の最優先国政課題である腐敗清算が続くという意を伝えたものと解釈される。 中国官営メディアは「習近平執権の3年間に12万人の官僚が腐敗清算で官職から追放された」と報道した。
香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポストは「民主生活会は習主席が執権した後、毛沢東の群衆路線(大衆親和主義)を強調する役割をしてきた。 参席者が公開自己批判をしたこともある」として「1987年に胡耀邦元総書記は民主生活会のような自己批判会議で急進自由派として批判を受け失脚した」と伝えた。