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日本政府、尖閣諸島周辺の陸上自衛隊配備を確定

登録:2015-11-24 23:22 修正:2015-11-25 15:54
日本の南西諸島における自衛隊配備計画//ハンギョレ新聞社

 中国の海洋進出に備えるため、日本が南西諸島で推進してきた“戦力強化”作業の全容が固まった。

 読売新聞は、政府が南西諸島の防衛力強化のため石垣島への配備が計画されている陸上自衛隊が500人規模となることが分かったと報じた。同紙は若宮健嗣防衛副大臣が今週内にも石垣市を訪れ、中山義孝石垣市長に政府の計画への理解を求める予定だと伝えた。兵力は2019年以降に配備される見込みだ。

 防衛省の今回の配備は、日本政府が2013年12月に確定した中期防衛力整備計画(2014〜2018)で明らかにした「沿岸監視部隊や警備部隊を新たに編成し、南西諸島の戦力を強化する」という方針に沿ったものだ。

 南西諸島は日本の九州の最南端である鹿児島から台湾を結ぶ海域に一列に並ぶ長さ1200キロメートルの島嶼群で成り立つ。この地域には日中間の領土紛争の中心である尖閣諸島(中国名・釣魚島)が位置しており、これまでにも両国の間で様々な対立が続いてきた。最近は、中国が本格的な海洋進出に乗り出し、西太平洋に進もうとする中国と、これを牽制しようとする日米同盟間の熾烈な駆け引きが激化している。南西諸島はアジア地域に対する米国の軍事的関与を防ごうとする中国の軍事戦略である「アクセス阻止・領域拒否」(A2 /AD)戦略の中核である第1列島線を正確に重なる。

 日本はこれまで与那国島に150人規模の沿岸監視部隊、奄美大島(550人)と宮古島(700〜800人)などにも2018年までに経費部隊と地対空・対艦ミサイル部隊を配備するという計画を推進してきた。今回石垣島に配備れている兵力数が確認されたことで、日本が進めてきた南西諸島戦力強化作業の全体枠組みが確定したことになる。読売新聞は 「これらの島に射程距離が長い地対空、地対艦ミサイルを配置して接近してくる外国軍の航空機や艦船の抑止力を高めることができるだろう」と報じた。これまで日本の自衛隊は、南西諸島の中心部である沖縄本島にのみ駐留していた。

 一方、自衛隊は南西諸島の島々が中国に占領された場合に備えて、2018年までに3000人規模の日本版海兵隊の「水陸両用団」を編成するという計画も明らかにした。防衛省は来年度予算要求項目に彼らが使うことになる輸送機MV-22(オスプレイ)と水陸両用車(AAV7 )の購入計画を盛り込んで、注目を集めた。

東京/キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-11-24 20:22

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/718919.html訳H.J

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