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ソウルの高価マンション上位20%は平均1億円

登録:2015-10-13 10:59 修正:2015-10-13 17:45

前年より500万円上がる
高価住宅の回復傾向明らか
新規分譲価格は坪当たり最高400万円
釜山・海雲台の「Lシティー・ザ・シャープ」
坪当たり約700万円で過去最高

ソウルのある大規模マンション内の不動産仲介業者に物件相場表が貼られている。資料写真//ハンギョレ新聞社

 住宅市場が回復傾向に乗り、一時下落幅が大きかった高価アパートの販売価格が再び跳ね上がり、高所得層を狙った超高価分譲マンションも相次いで登場している。

 12日、KB国民銀行が発表した「月刊住宅価格動向」によると、先月、ソウルでの価格上位20%に当たる5分位マンションの平均価格は10億608万ウォン(約1億円)で10億ウォンを突破した。これは2012年5月(10億184万ウォン)以来3年4カ月ぶり。1年前(9億4715万ウォン)以降6.2%、2年前(8億9278万ウォン)に比べ12.7%上がった価格だ。

 高価マンションの価格再上昇傾向は、昨年から不動産景気が甦り、中低価格住宅だけでなく高価マンションの価格も反騰し始めたことに伴うものだ。ソウル地域のマンションの4分位の平均価格(5億9684万ウォン=約6000万円)は昨年同月より5.0%上がり、3分位(4億5217万ウォン=約4500万円)と2分位(3億5016万ウォン=約3500万円)はそれぞれ7.1%、1分位(2億4524万ウォン=約2450万円)は7.4%上がった。

 これに伴い、先月のソウルでの価格上位20%の平均価格を下位20%の平均価格で割った「マンション5分位倍率」は4.1倍になった。ソウルの5分位倍率は不動産市場が好調を見せた2011年の第3四半期(7~9月)に4.4倍まで上昇したことがあるが、その後の市場沈滞で高価マンション価格が相対的に多く抜け落ち、昨年上半期には3.9倍まで下落した。パク・ウォンガプKB国民銀行首席不動産専門委員は「5分位倍率の上昇は今まで相対的に劣勢だった高価住宅価格が回復傾向に入り込んだことを意味する」と話した。

 高価住宅価格の回復傾向を利用してソウルの江南(カンナム)圏と釜山(プサン)などでは、新規マンション分譲価格が再び上がりだしている。8日にモデルハウスを開いたソウル・瑞草(ソチョ)区の「盤浦(バンポ)セントラル・プルジオサミット」は最も小さな専用面積の59平米の分譲価格が坪当たり最高4305万ウォン(約430万円)になり、一戸の分譲価格が10億6600万ウォン(約1億600万円)に達する。また、最も大きな住宅型の専用面積133平米の分譲価格は最高21億8900万ウォン(約2億1900万円)。住宅業界では年内分譲予定の瑞草区蚕院(チャムォン)洞の「アクロリバービュー」など江南圏の主な再開発マンションの坪当たりの平均分譲価格が4000万ウォン(約400万円)を上回ると見ている。

 釜山・海雲台(ヘウンデ)では過去最高の分譲価格の超高価アパートが売り出された。不動産開発会社のLシティーPFVがリリースした「海雲台Lシティ・ザ・シャープ」は、専用面積320平米の最上層(85階)のペントハウスの分譲価格が67億6000万ウォン(約6億7000万円、坪当たり7002万ウォン=約700万円)で、ソウルで最も高く分譲された城東(ソンドン)区聖水(ソンス)洞1街の「ガレリアフォーレ」の専用面積377平米の分譲価格52億5200万ウォン(約5億2500万円、坪当たり4605万ウォン=約460万円)を上回った。

 キム・ギュジョンNH投資証券不動産研究委員は「過去の住宅市場過熱期にも超高価分譲価格が相次いで登場したことがある。6世帯だけの高所得層を狙ったペントハウスというが、高分譲価格拡散の導火線になり得る」と指摘した。

チェ・ジョンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-10-12 20:04

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/712501.html 訳Y.B

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