「南洋群島の朝鮮人捕虜を知ってますか?」
日本植民地時代に南洋諸島の島に徴用・徴兵された朝鮮人たちの姿を写した写真が発見された。これらの写真は、国史編纂委員会が米国ナショナルアーカイブス(国立文書記録保管庁)から入手した写真で、1943年から1944年まで南太平洋の島嶼地域で日本軍との攻防戦の末、占領した米軍が撮影したものだ。
写真の中にはニューギニアのサラモアの軍刑務所に閉じ込められ、恐怖の眼差しでカメラを見つめる幼い子供の朝鮮人捕虜の姿が見える。また、朝鮮人労務者が米軍に投降した後、後ろ手に縛られたまま護送される姿もあり、怪我をして病院に移送される様子もある。
また、南太平洋テニアン島にいた朝鮮人たちが、米軍の上陸に感謝の意を示すために部落評議会と維持会を開いて募金した660円を米国大統領に送った書簡もある。 1944年5月23日に在テニアン島朝鮮人代表イ・チュンジェさんの名前で作成された書簡で朝鮮人たちは、「金額は少ないが、テニアン島に居住する2400人の朝鮮人たちの血と汗の結晶であり、一致団結した誠意」だという内容もある。
米軍が撮影して記録した写真の説明には、朝鮮人が日本軍の軍事施設を建設に動員されたり、労働者として連れて行かれており、日本の占領と弾圧を非常に嫌っていたという記述もある。
特にテニアン島在住の朝鮮人たちがフランクリン·ルーズベルト大統領の4選を記念して、鳥、木葉の模様と一緒に一人ひとりが漢字またはハングルで名前を刻んでいたこともあり、当時の朝鮮人捕虜の身元を確認するのに役立つものと思われる。また、台湾人と中国人労働者の姿も見られる
キム・ドゥクジュン博士(国史編纂委員会)は、「南洋諸島に連行された朝鮮人たちの生き生きとした姿を映した写真は珍しい。米軍がテニアン島を解放させてから、テニアン島の朝鮮人たちが募金を行って米国の大統領に送った書簡と、テニアン島の朝鮮人たちの名前がぎっしりと書かれている写真は、当時の状況を把握するのに非常に重要な資料」だと述べた。
韓国語原文入力:2015-07-31 15:33